インダストリオール執行委員会、女性会長を選出
2023-11-30
2023年11月30日:11月28~29日、オンラインで開催されたインダストリオール執行委員会において、ドイツのIGメタルのイェルク・ホフマン氏の退任に伴い、インダストリオール初の女性会長としてスウェーデンの組合IFメタルのマリー・ニルソンを選出した。
「民主主義、平和、気候変動は密接に関連しており、組合は非常に重要な役割を果たしている。組織化は、私たちが自由に使える重要な手段の1つである」。
マリー・ニルソンは、2025年にオーストラリアのシドニーで開催される第4回インダストリオール大会までの会長代行を引き受けるにあたり、上記のとおり述べた。
執行委員会は6月の中間政策会議の声明を採択し、規約改正と新たな行動計画の草案を検討する大会準備委員会の設置を承認した。第4回インダストリオール大会は11月 4 日~9 日、オーストラリアの加盟組織の受け入れで開催される。
重要な動きとして、執行委員会はジェンダーに基づく暴力とハラスメント・女性差別・性差別に関するグローバル方針を採択した。この採択は、ジェンダーに基づく暴力に反対する16日間の活動期間とちょうど重なった。
この方針は、ジェンダーに基づく暴力やハラスメント・女性差別・性差別が、インダストリオールの業務や活動の過程で、あるいはそれに関連し、あるいはそれらに起因して発生する場合に、それを防止し、終わらせるためのインダストリオールのコミットメントを示すものである。
インダストリオールは、GBVH、女性差別、性差別を容認せず、GBVH、女性差別、性差別には弁解の余地がないことを強調する。2024年に開始されるNo Excuse(弁解の余地なし)キャンペーンの旗印の下、インダストリオールはこの方針についての認識を高め、すべての加盟組合に周知する。
キャンペーン戦略の草案について議論し、5大企業をターゲットとした風力エネルギー部門の企業キャンペーンの立ち上げを含め、作業部会がガイドラインと 戦略をさらに発展させることを決定した。
参加者は、パレスチナとイスラエルの紛争に関する決議案について議論した。白熱した議論の末、平和的手段によるイスラエル・パレスチナ紛争の公正かつ永続的な解決を求める決議案が採択された。
2日間にわたるオンライン会議の最後に、イェルク・ホフマンがインダストリオール会長としての7年間を締めくくった。
「執行委員会での皆さんの協力と献身に感謝し、また皆さんにお会いできることを楽しみにしている。」