ウルグアイの金属労組、週労働時間の短縮を獲得
2023-11-23
2023年11月23日:ウルグアイのインダストリオール加盟組織、全国金属・関連労組(UNTMRA)が大勝利を収め、何とか労働時間短縮を獲得した。
UNTMRAは第10回賃金審議会交渉で歴史的な協約を締結した。この政労使団体交渉プロセスは、ウルグアイで、分野や部門ごとに全国賃金その他の労働条件を設定するために利用されている。労働協約には、時短を含めて15項目を超える措置が盛り込まれている。
UNTMRAにとって、労働時間短縮は大勝利である。これは同労組が7月の総会で、賃金審議会交渉に出すことを決定した要求の1つだった。UNTMRAは、9月に他の組合連合団体とともに組織した行進でも時短を要求した。
この協約は、2024年1月1日以降、金属部門の週労働時間を48時間から46時間以下に短縮することを規定している。労働者の賃金を労働時間1時間当たりおよそ8.9%引き上げることも定めている。
これらの労働条件改善から利益を得る労働者には、工場の組立ラインやアルミ窓工場、ボイラー工場、設備保守、金属機械・工具・備品の製造に従事する労働者が含まれる。新協約では、金属労働者の職務記述書も更新される。
この協約は、性別や人種、肌の色、性的指向に基づく差別や排除、またはその他の形態の差別なく、平等な機会、待遇および労働条件を提供している。加えて、家庭内暴力の被害者に年間最大10日の有給休暇を与え、精神的な支援のために毎月一定時間分の賃金を支払う。
関連企業は、労働者がキャリアアップを図り、この部門で採用されている新技術に対応できるようにするために、労働者に適切かつ十分な職業訓練を受けさせることについても合意した。
マリーノ・バニ・インダストリオール地域事務所所長は言う。
「ウルグアイの金属労働者を祝福し、加盟組織UNTMRAの指導者を称賛する。これは金属産業にとって大きな躍進であり、我が国の他の部門の手本となる」
「労働者は労働時間短縮を必要としている。時短は求人数を維持し、増やしさえするための手段でもある。ここ数十年間の高水準の工業生産力を考えれば、さらなる時短を求めて闘い続ける必要がある。今回の政労使交渉はウルグアイの労働者階級にとって大勝利であり、我が国の組合と全国協約は域内の他の国々の見本だ。闘いは続く!」