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第172号インダストリオール・ウェブサイトニュース

公正な移行に関するMENA自動車労組ネットワーク会合

2024-04-09

2024年4月9日:インダストリオールMENA自動車労組ネットワークは3月2-3日にカサブランカで会合を開き、公正な移行と労働者に対するその影響をめぐって議論した。


地域の金属・自動車部門のインダストリオール加盟組織指導者、Fédération Nationale de la Métallurgie et des Industries Synthétiques Métallurgiques et Electroniques – FNMISME-UMTのKhaled Taher書記長、Syndicat National des Industries Métallurgiques et Electromécaniques – SNIME-CDTのMohamed Moufid書記長、Fédération Générale de la Métallurgie et de l’Electronique – FGME-UGTTのAbdelaziz Arfaoui書記長が、部門における移行の形態に焦点を当てた。この移行は段階的なプロセスだが、特にこの部門では現在モロッコ、チュニジア両国に多額の投資が行われているため、将来の転換に取り組むために積極的なアプローチを採用する必要がある。参加者たちは、新技術の導入、働く女性の状況、賃金政策、ロボティックスの導入と雇用への脅威に関して、この部門で見られる事態の進展を強調した。

インダストリオールのアーメド・カメルとゲオルク・ロイテルトが、転換とサプライチェーンにおけるデュー・ディリジェンスに特に焦点を絞って、組合活動の最新情勢と地域・世界レベルの自動車部門の状況を発表した。2人とも、化石エネルギーから電気エネルギーへのシフトは、脱炭素化と地球温暖化に向かう世界的傾向に対応していると強調した。新技術(デジタル化、オートメーション、自律走行車)の開発と、それに伴う仕事の世界の変化を受けて、企業は自社の構造を変更し、組合との真のパートナーシップに基づいて社会的対話を行うアプローチを採用する必要がある。

会合では、この地域に大きなサプライチェーンを有するルノーとステランティスの実例も取り上げた。加盟組織は分析に基づく実行可能なプログラムを開発し、目標と戦略、評価を確認するために、公正な移行とデュー・ディリジェンスに関するアクション・プランを発表した。

アクション・プランの重点は、雇用とディーセント・ワークの維持、転換のペースへの対応、失われた雇用を埋め合わせるための新規雇用の創出、労働者の利益の保護、国家・地域・世界レベルの統一戦線の結成、公正な移行の擁護に向けて経験や専門知識を交換するためのインダストリオール加盟組織間のコミュニケーションの橋渡し、政府・使用者団体に対する対話の要求、転換を管理するための政策の策定、移行期間における労働者への安定性の提供である。

アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は次のように述べた。

「全世界で仕事の世界が発展・変化している中で、公正な移行は非常に重要な主題だ。最も重要な移行の1つは電気自動車に向けたエネルギートランジションで、これは自動車部門で新しい構造を生み出し、労働者とその職業上の安定性に影響を与える。組合は、労働者の要求の提起・支持によって、この移行において重要な役割を担っている。使用者との社会的対話を通じて、この転換に備えなければならない。」

 

【原文記事URL】

https://www.industriall-union.org/meeting-of-mena-automotive-union-network-on-just-transition

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