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第183号インダストリオール・ウェブサイトニュース

IGメタル組合員が警告スト開始

2024-10-30


インダストリオール最大の加盟組織IGメタルは10月29日、ドイツの金属・電機産業全体で全国的な警告ストを開始し、2024年の団体交渉における緊急行動を要求した。


3回の交渉を終え、10月28日に和平期間が満了したあと、100を超える工場で1000人以上の労働者が仕事を放棄し、有意義な賃上げを強く要求した。

IGメタルは実習生について7%の昇給と170ユーロ(183米ドル)の上乗せを要求しているが、使用者側は2025年7月から1.7%、2026年7月から1.9%の賃上げしか提示していない。この提示は各年の予想インフレ率を大きく下回っており、実質賃金の減少になることから、組合から見れば期待外れである。

労働者が警告ストによって努力を強化している中、IGメタルと地域使用者団体の交渉が続いている。争点は明白である――公正な賃金がなければ、この産業と労働者の未来が危険にさらされる。

団体交渉方針担当のIGメタル執行委員ナディーン・ボグスラフスキーは次のように述べた。

「使用者側の現在の提示は、従業員が現在受けている価格圧力に迅速かつ十分に取り組むにはあまりにも少ない。あとから提示された賃上げと、将来の予想インフレさえ補償しない増額は、従業員にとって受け入れがたい。この産業は熟練労働者の確保に関して後れを取る危険がある。そのようなわけで、実習生はもっと多くの報酬を受け取る価値がある」

「交渉の場で明白かつ迅速に成果を達成できるようにするために、いま企業での警告ストが必要だ。誰も団体交渉の行き詰まりを望んではいない」

「使用者は今すぐ貢献しなければならない。人々は将来の見通しと使える金を必要としている。賃金抑制は誰のためにもならず、企業の状況を悪化させるだろう。国内経済の好転は企業にも大きな利益を与える。この点で企業も自らの役割を果たさなければならない。」

アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は次のように述べた。

「私たちはIGメタルのスト参加者を全面的に支援し、連帯している。ドイツの使用者は交渉のテーブルに着き、労働者のために誠意を持って適正な賃金を取り決めなければならない。労働者が自分自身と家族の面倒を見られるようにする賃金を」

写真:IGメタル・ウェブサイト

【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/ig-metall-members-commence-warning-strikes

 

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