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第183号インダストリオール・ウェブサイトニュース

東南アジアの青年、組合訓練への統合を要求

2024-09-17

東南アジアの若い労働組合員が9月14日にマニラで会合を開き、労働組合に対し、青年を変化の促進役として認め、日常の組合訓練で若者に20%を割り当てるよう求めた。


青年たちは、ジェンダーに基づく暴力とハラスメント(GBVH)を根絶し、労働協約と組合方針にGBVHと第190号条約の条項を盛り込むうえで、能力強化が重要だと強調した。

勧告は以下のとおりで、これは9月11-14日の東南アジア青年アカデミーが作成したアクション・プランの一部だった。

  • 青年の調査と青年の密集度のマッピングを実施
  • より多くの若年労働者を労働組合に組織化
  • 工場・現地組合・連合団体レベルで青年委員会を設置
  • 既存のインダストリオール全国青年委員会を再開
  • 組合の持続可能性を確保するために青年のリーダーシップを強化
  • 20%の青年訓練割当制に関する組合方針を立案(組織化・GBVH訓練など)
  • 労働協約にGBVHと第190号条約の条項を包含
  • 賃金のジェンダー平等と公正な昇進の機会を支持
  • 青年活動家ネットワークを創出
  • 意思決定機関と加盟組織の会合に青年を包摂
  • 青年の認知度を高めるためにソーシャルメディアアカウントを開設

インダストリオール東南アジア・東アジア・太平洋青年作業部会(SEA2PAC-Y)のジーン・フェイ・ダグマン共同議長が、2023年の青年アカデミー・アクション・プランを見直した。

SEA2PAC-Yはアクション・プランの一部を達成した、と共同議長は述べた。例えば、インドネシアとカンボジアにおける全国青年委員会の設立、定期SEA2PAC-Y会合への若年労働者の積極的な参加、ITUC組織化アカデミーとの共同によるバーチャル組織化訓練などである。青年たちは、ミャンマーにおける民主主義の回復、訓練資源の拡充、SEA2PAC-Yプラットフォームを通じた規約修正に関する3つの決議も策定した。

青年アカデミーには、カンボジア、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムから22人の若者が出席した。

4日間の会合で参加者は、変化をもたらす主体としての青年、グローバル化した東南アジアにおける社会的公正、気候変動と公正な移行、ジェンダー平等とLGBTQI労働者の包摂、インフォーマル化、ディーセント・ワークなど、さまざまな問題について議論した。

さらに青年たちは、Bantayog ng mga Bayani(英雄記念碑)とケソン市博物館を訪れ、40年前の反戒厳令運動と市民革命の歴史を学び、元青年活動家と意見を交換し、自分たちの経験を各自の国の歴史と関連づけた。

サラ・フローレス・インダストリオール青年担当オフィサーが次のように述べた。

「若い世代にあとを引き継いでくれることを期待するなら、若手指導者を集め、急速に変化する仕事の世界における労働組合慣行について議論することが重要だ。この地域の過去と現在のさまざまなダイナミクスを理解すれば、彼らの行動の改善に役立つ」

ラモン・セルテーザ・インダストリオール東南アジア地域事務所所長が次のように述べた。

「私たちがグローバル化経済で直面しているメガトレンドを討議するこの重要な会合で、若い労働組合員が貢献してくれたことを評価する。若年労働者の運動を持続的に変化させ、組織力を高めることを構想している。労働組合運動の未来は若い労働組合員に委ねられている」

この会合は、2024年から2026年まで続くインダストリオール・グローバルユニオン−フリードリヒ・エーベルト財団東南アジア青年アカデミーの第2サイクルの最初の活動である。

【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/south-east-asia-youth-calls-for-integration-in-union-training

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