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第49号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2016年3月)

レックスマーク労働者が労働権の要求を理由に解雇

2016-03-29

 メキシコ・チワワ州シウダードファレスのレックスマーク工場労働者は、低賃金と危険な職場という劣悪な労働条件に苦しんでいる。労働者たちは権利を求めて闘い、独立組合を組織化しようとしたために不当解雇された。インダストリオール・グローバルユニオンは、調停・仲裁委員会(JCA)に労働者の復職を命じるよう要求している。

 シウダードファレスJCAは3月29日(火)に聴聞会を開き、不当解雇されたレックスマーク労働者を復職させるべきかどうか決定することになっている。ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は当局に書簡を送り、国際的に認知された労働権への取り組みを示すとともに、労働者の復職を命令し、結社の自由に対する権利の尊重を保証するよう丁重に求めた。

 2015年11月以降、フォックスコン、イートン、ADC/コムスコープ、レックスマークは、労働条件への不満を表明するために抗議行動を組織したことを理由に、何百人もの労働者を解雇している。アメリカのプリンター/ソフトウェア会社レックスマークは、1日6ペソ(0.35米ドル)の賃上げを求める労働者の要求を拒否した。これを受けて労働者は組合の結成を試み、労働者の権利、適正な賃金、労働条件改善を要求するために抗議行動を組織した。結果として、同社は120人の労働者を解雇してストを誘発し、このストは今日に至るまで続いている。

 労働者によると、会社側は組合結成の取り組みを放棄させるために労働者を脅迫・威嚇し、金を握らせようとした。また、同社は労働者が法的受給権を有する2015年のクリスマス手当を支給しておらず、欠勤を理由に賃金から過度の控除をしている。さらに、労働者はセクシャル・ハラスメントの被害に遭ったり、適切な保護なしで有毒化学物質にさらされたりしている。

 インダストリオールと32組合は、これに対して同社経営陣に書簡を送り、レックスマーク労働者の状況について憤慨と懸念を表明、連邦労働法、北米労働協力協定、国際労働機関条約、同社自身の企業構想・価値観方針、倫理規定および人権方針に従って、労働者の権利を尊重することを要求した。

「労働者の結社の自由に対する権利と独立組合を結成する権利を保障するとともに、工場の耐え難い労働条件を改善し、労働者に約束どおり賃金(クリスマス手当を含む)を支払うよう断固として要請します」と書簡には書かれていた。

 フェルナンド・ロペス・インダストリオール書記次長は次のように述べた。「シウダードファレスの工場における労働者の生活・労働条件はまったく容認できない。インダストリオールは労働者の正当な要求を支持し、尊厳と結社の自由に対する権利の尊重の確保に向けて闘うために引き続き団結するよう勧める」

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