VWチャタヌーガ労働者が重要な勝利
2016-04-14
全国労働関係委員会(NLRB)が2015年12月の民主的な職場選挙の結果を支持する裁定を下し、米国チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場労働者は団体交渉代表に大きく一歩近づいた。
米国チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場で働く労働者は、反組合的な政治家や巨額の資金を持つ利益団体による悪質な反対に負けず、何年もの間、組合代表を勝ち取るために闘っている。
チャタヌーガ工場の熟練労働者164人は2015年12月、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織の全米自動車労組(UAW)による団体交渉代表に賛成票を投じ、71%の多数票で選挙に勝利を収めた。
ところが、使用者側はこの結果を完全に無視し、米全国労働関係委員会(NLRB)に選挙結果を無効にするよう求めた。
しかし、NLRBは4月13日の裁定で、12月の選挙の結果を支持する決定を下し、チャタヌーガのフォルクスワーゲンが労働者の意志を尊重し、団体交渉に入る必要があることを明確に示した。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長はこうコメントした。「フォルクスワーゲンは米政府の決定を受け入れ、労働者の意志を否定しようとするのをやめ、公正かつ公平な労働協約の締結に向けて直ちに誠実な交渉に入らなければならない」
マイク・キャントレルUAW第42支部長はこうコメントした。「NLRBは工場で公正な選挙を監督し、速やかに結果を確認した。決定が支持されてうれしい。いずれ近いうちにフォルクスワーゲンと団体交渉の席で会談するのを楽しみにしている」
チャタヌーガ工場は、世界中の従業員代表から成る有力な機関であるフォルクスワーゲン・グローバル・グループ従業員代表委員会に、いまだに代表を送っていない同社唯一の施設である。