連帯が奏功! スリランカの労働者が組合承認に賛成票
2017-02-09
産業用手袋メーカーATGの労働者が2月7日に組合設立を票決し、スリランカの自由貿易地区で他の労働者の基準となる大きな成果を達成した。
この多国籍手袋メーカーがスリランカの2工場から組合を追い出そうとして失敗したことを受けて、インダストリオール・グローバルユニオンは今週、労働者の快勝を祝っている。
FTZ&GSEU指導者のインダストリオール執行委員アントン・マークスは、選挙結果が明らかになった2月7日、初めてATG経営陣と握手することができた。同労組は会社側の姿勢が原因で、ただ労働者を代表して交渉する権利を獲得するためだけに2年に及ぶ闘争を強いられた。
威嚇や停職、脅迫などの虐待があり、会社側は投票する労働者のリストを作ろうと試みたり、組合幹部を警察に訴えることと引き換えに1人の女性労働者を昇進させたりした。
FTZ&GSEUは両ATG工場で合法的な交渉代表権者として確認されたので、安全衛生やセクシャル・ハラスメント、雇用条件の問題に取りかかることができる。同労組は、この変化によってATGの営業実績が改善すると確信している。投票率は95%で、必要な支持率40%を難なく達成した。
国際支援・連帯の一環として、ATGの法人顧客や地域パートナー、スリランカの政治家への要求が行われた。インダストリオールはG20諸国の駐スリランカ大使にも介入を要請した。ドイツと欧州連合の駐スリランカ大使は、自由な職場投票の要求にあたって極めて重要な役割を果たした。
カトゥナヤケ自由貿易地区の他の工場で働く労働者は、自由に組合代表を決定する権利を行使する余裕がない。今回の投票は国内外の圧力にさらされた状況下で行われた。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は次のようにFTZ&GSEUを祝福した。
「私たちはローデ大使とマルグ大使の素晴らしい支援を忘れないが、この勝利は、上司による脅迫や威嚇に負けず団結したATG労働者によって達成された。今度はATGの近隣工場でも同様の勝利を達成し、労働条件を変えていこう」
FTZ&GSEU指導者アントン・マークスはこう語った。
「今回の出来事は使用者にとっても学ぶべき教訓になる。つまり、グローバル経済においては、利益や投資だけでなく労働者の連帯や組織的団結も、地理的境界を越えて広がるということだ」