バングラデシュで投獄されている労働組合員と労働者の釈放を求めて
2017-02-06
バングラデシュでは2016年12月以降、少なくとも26人の労働組合員と衣料労働者が、最低賃金の増額を要求したあと労働組合活動を理由に投獄されている。インダストリオール・グローバルユニオンとともに、バングラデシュ政府に彼らの即時釈放を求めてほしい。
これらの労働者と労働組合員のほとんどは、2016年終わりのストに参加したために投獄されている。バングラデシュ政府は、このストにかこつけて労働者を幅広く弾圧し、ストに参加しなかった他の労働組合員まで逮捕している。多くの組合幹部が逮捕を恐れて身を隠しており、組合事務所も閉鎖された。
「12月の出来事と組合が弾圧されている現状は、バングラデシュにとって憂慮すべき後退だ。拘留中の労働者とバングラデシュの基本的労働組合権を守るために抵抗しなければならない」とヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は言う。「投獄されたバングラデシュの組合員を支持するようお願いする。時間は刻々と過ぎているので、今すぐ行動を起こしてほしい」
インダストリオールはUNIおよびITUCと連携しながら、労働者の即時釈放と労働組合弾圧の中止を要求するキャンペーンを展開している。
多様な参加方法がある。
- 自国のバングラデシュ大使館・領事館で行動を実施する。必ず行動の写真かビデオをpress@industriall-union.orgに送ること。いくつかの都市では、大使館訪問を組織するための取り組みがすでに進行中である。地元での訪問に参加したり訪問を計画したりしたい方は、アダム・リー(alee@industriall-union.org)まで連絡のこと。同じ地域で関心を持っている他の組合との連携を支援する。
- 添付の抗議文をバングラデシュ大使館に手渡すか、直接バングラデシュ政府に送る(英語のみ)。貴組合のレターヘッドを入れ、最初の文に組合名を挿入し、署名して書簡の冒頭に記載のメールアドレスに送付する。
- 自国政府に添付の書簡を送り、投獄されている労働組合員の釈放と労働者の権利の尊重をバングラデシュ政府に要求するよう依頼する。
- 添付の連帯パネルを持って自分の写真を撮り、ハッシュタグ#EveryDayCountsをつけてインターネットで公開し、press@industriall-union.orgに送付する。
背景
バングラデシュ政府と衣料工場所有者は、賃金ストを口実に労働運動を弾圧しようとしている。
バングラデシュの衣料産業の賃金は世界最低水準にある。最低賃金の増額を要求したことを理由に、独断的な拘留、59工場の生産停止、1,600人を優に超える労働者の解雇、警察による労働者・労働組合指導者600人に対する告訴という措置が取られている現状は、容認できるものではない。
バングラデシュの衣料労働者には明確な団結権があり、生存していける生活賃金を支払わなければならない。
ラナ・プラザ崩落事故からもうすぐ4年になる。主にアコードを通して火災予防および建設物の安全の分野で大きな進展があったが、バングラデシュ政府は法の支配(国内労働法と国際労働基準を含む)の尊重を保証するための措置をほとんど実施していない。