IGメタルとオペル欧州従業員代表委員会がPSAグループと会談
2017-02-23
PSAグループによるオペル/ボクソール買収案をめぐる議論が続く中で、IGメタルとオペル/ボクソール欧州従業員代表委員会は2月20日、このフランス系自動車メーカーの代表と会談した。
この会合は、オペルと同社従業員の未来のために対話したいという双方の願望を強く感じさせた。参加者は、PSAによるオペル/ボクソール買収案が現行労働協約、現場の保護、雇用保障に及ぼす影響について討議した。
PSAグループは、欧州諸国で現行協約を尊重し、関係者全員と引き続き対話することへのコミットメントを再確認した。同グループは、欧州従業員代表委員会ならびにドイツのインダストリオール加盟組織IGメタルと密接に協力しながら、「オペル経営陣とともに、フランスとドイツにルーツを持つ欧州レベルの擁護機関を生み出し、会社と従業員の未来を守る」意思があることを表明した。
「現行労働協約を尊重・実施しつつIGメタルと協力することが、今後のプロセスの重要な条件だ。それが従業員の諸条件に関する合併案の基礎になる」とイェルク・ホフマンIGメタル/インダストリオール・グローバルユニオン会長は述べた。
オペル/ボクソール欧州従業員代表委員会のウォルフガング・シェーファー=クルーグ委員長は次のように語っている。
「このコミットメントと、今後の交渉プロセスについての合意は、PSAとさらに協議していくための基礎となる。タバレスPSA会長は協議の中で、独立した企業としてのオペル/ボクソールの持続可能な開発に興味があることを説得力をもって伝えた」
インダストリオールとPSAグループとのグローバル枠組み協定は、中核的国際労働基準に対する責任を明確にし、グループの要件を取引先にも拡張適用することを強調している。この協定は2006年に初めて締結され、今年3月7日に更新される。
「このGFAの更新によって、私たちは世界中でPSAとオペル/ボクソールのすべての雇用と生産拠点を守るために努力する」とヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は述べた。
2月20日の会合には、PSAのカルロス・タバレス取締役会長とハビエル・シェロー人事担当執行副社長、イェルク・ホフマンIGメタル第1会長、オペル/ボクソール欧州従業員代表委員会委員長のウォルフガング・シェーファー=クルーグ博士が出席した。