イギリスのBMW労働者、年金制度廃止めぐりスト発表
2017-04-07
エンジンと代表的モデルのミニ、ロールスロイスを製造している工場で、4月19日(水)に連続8回の24時間ストが始まる。
このストは時間外労働拒否および順法闘争と並行して実施され、カウリーとグッドウッド、ハムズ・ホール、スウィンドンの工場で最大3,500人のBMW労働者が参加する。労働者たちはインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織ユナイト・ザ・ユニオンによって代表されている。最後の年金制度を廃止するというBMWの計画をめぐるストに、労働者全員の93%が賛成票を投じた。これはイギリスのBMW労働者による初めてのストになる。
BMWの計画によって、一部の労働者は退職所得が最大16万ポンド減る恐れがある。ミニは年間売上高が過去最高を記録して利益が8%増の69億ユーロに達し、ロールスロイスの売上高も6%増えたにもかかわらずである。
2017年3月29日に組合代表団がミュンヘン本社を訪問、年金制度の廃止に抗議して経営陣を「年金強盗」と非難した。ユナイトのノーマン・ゴーフ工場組合長とトニー・マーフィー全国役員が、BMW欧州従業員代表委員会(EWC)議長を務めるIGメタルのマンフレート・ショッホと会談した。ユナイト代表団はEWCに支援を求め、ショッホ議長は連帯する旨確認した。
レン・マクラスキー・ユナイト書記長は次のように述べた。
「BMW経営陣は現実を直視する必要がある」
「イギリスのBMW労働者は過去最高の年間実績達成に大きく貢献した。その労働者たちに対し、年金の約束を反故にして何万ポンドもの退職所得を取り上げるべきではない」
ヘルムート・レンゼ・インダストリオール自動車部門担当部長はこう語った。
「BMWは収益力が極めて高い企業で、その成功は忠誠心のある労働者の勤勉と技能のおかげだ。私たちは同社に対し、労使双方に受け入れられる公正な解決策に同意するよう求める」
イギリスとアイルランドのBMWグループのグレーム・グリーブ社長に抗議文を送ってほしい。