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第67号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2017年5月31日)

UAW、フォルクスワーゲン株主総会で組合つぶしの中止を要求

2017-05-11

ハノーバーの年次株主総会で株主に語りかける
スティーブ・コクランUAW第42支部長

 5月10日にハノーバーで開催されたフォルクスワーゲンの年次株主総会で、スティーブ・コクランUAW第42支部長が発言し、テネシー州チャタヌーガ工場の雇用方針に関して同社に質問した。

 チャタヌーガ工場はフォルクスワーゲンの工場として世界で唯一、会社に承認された従業員組合が存在しない。それでも2015年12月、熟練労働者の70%を超える圧倒的多数が、インダストリオール加盟組織の全米自動車労組(UAW)による代表に賛成票を投じた。

 だがVWチャタヌーガは、米国政府から交渉開始を命じられたあともなお、UAW第42支部との交渉を拒否している。

 スティーブ・コクランUAW第42支部長は、年次株主総会で株主に次のように話した。
「フォルクスワーゲンはその行動によって、インダストリオールと締結したグローバル枠組み協定だけでなく自社の社会的責任の原則にも違反している」

 UAWは同社経営陣に対し、UAW第42支部をチャタヌーガのVW従業員の代表と認め、同支部と交渉に入るよう要求している。

 「VW経営陣は、基本的労働権とアメリカの労働法、自社の行動規範を無視しており、自社のイメージを大きく損なう危険を冒している」とゲーリー・キャスティールUAW書記長・財政部長は指摘している。

 チャタヌーガのVW工場の危険な安全衛生条件と反組合的環境の詳細については、アメリカ労働総同盟産業別労働組合会議(AFL-CIO)発行の報告書『At What Cost』で取り上げられている。

 世界中のVW労働者を代表するインダストリオール加盟組織が4月に会合を開き、VWの労使関係に関する情報を交換するとともに、チャタヌーガの労働者との連帯を表明した。

 「チャタヌーガの労働者は組合代表に賛成の投票をしたが、フォルクスワーゲンは相変わらず労働者に法的権利を与えていない」とヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は言う。「フォルクスワーゲンは、これらの労働者を狙い撃ちするのをやめ、職場で組合を許可する必要がある」

 フォルクスワーゲンにチャタヌーガでの組合つぶし中止を求める請願書に、6万2,000人以上が署名した。

 「フォルクスワーゲンの利用者と株主を含む全世界6万2,000人以上のSumOfUsメンバーが抗議の請願書に署名し、フォルクスワーゲンのルール無視に嫌悪感を表明した」とSumOfUs運動家のオーエン・ダブスキーは述べた。

フォルクスワーゲンに対し、約束を守ってチャタヌーガで組合を許可するよう要求!

  ポスターと一緒に自撮り写真を撮り、インダストリオールをタグ付けしてソーシャルメディアで公表し、VWに組合つぶしの中止を要求しよう!

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