グラスベルグ金山危機の犠牲者
2017-11-16
インダストリオールは、グラスベルグ鉱山のストが労働者と地域社会に与える影響に関するドキュメンタリー映画を公開した。
“Gold Dust: the human cost of the Grasberg mine crisis”
インドネシア・パプア州にフリーポートが所有するグラスベルグ鉱山で、数千人の労働者が2017年5月にスト実施を理由に解雇され、それ以降失業状態にある。世界最大の金鉱の支配権をめぐって同社とインドネシア政府が紛争を繰り広げる中で、労働者がその代償を払わされている。
インダストリオールは、労働者とその家族に対するストの影響に関するドキュメンタリー映画を制作し、11月9日にスリランカ・コロンボの執行委員会で発表した。
労働者は収入を断たれ、医療や教育を受けられず、場合によっては住居も失っている。
先ごろ、1人の労働者が治療を受けられなかったために自殺した。
インドネシアの国家人権委員会は、労働者数千人の解雇を人権侵害と裁定し、労働者の復職を求めている。