テナリスがコロンビアで労働者の権利を攻撃
2017-12-21
テナリス・チューボカリベは労働者の権利と結社の自由を攻撃している。テナリス・テルニウム労働者のグローバル・ネットワークは、同社における労働組合員の迫害に対抗してグローバル・キャンペーンを展開している。
テナリス・チューボカリベは、現在の団体交渉で労働組合を弱体化させようと画策し続けている。同社は先ごろ、組合つぶしを狙った行動の一環として、ワルベルト・マルゴとハイロ・デル・リオ、ホルヘ・ブエノを解雇した。
ワルベルト・マルゴとハイロ・デル・リオは、コロンビアのテナリス労働者の組合、Sindicato de Trabajadores de Tubos del Caribe(SINTRATUCAR)の会長と副会長である。テナリス・チューボカリベは20日間の交渉後、12月6日に両名を解雇した。会社側は新協約の交渉を拒否した。組合は今後の方針を検討している。
「私たちは国内外の世論に対し、テナリス・チューボカリベによる結社の自由と団体交渉の権利の侵害を糾弾する。同社は組合が解散するまで交渉しないと言っている」と組合は公式声明で述べた。
SINTRATUCARは他の組織の支援を受けて、12月17日に工場前で一連の抗議と組合員の大集会を実施した。この集会は世界中の労働者全員に、フェイスブックのキャンペーンに参加して会社側に対する圧力を強めるよう呼びかけた。
12月19日の集会では同社の全従業員に対し、テナリスの組合つぶし活動を収録したビデオを作り、解雇された労働者の復職を要求するよう促した。
労働者は国際連帯が役割を果たした闘いで勝ち取った権利を失うおそれがあるため、事態は極めて深刻である。
コロンビアの労働者を取り巻く現実は、グアテマラでテナリス労働者の組合に起こっている出来事を再現している。グアテマラでは、テナリス・テルニウム・グループが交渉を拒否しており、組合に全面攻撃を仕掛け、労働者を威嚇して労働組合指導者を解雇している。
インダストリオール・グローバルユニオンは2017年9月、多国籍鉄鋼メーカーのテルニウムがグアテマラの生産工場で労働組合の承認と交渉を拒否したことを理由に、経済協力開発機構(OECD)のナショナル・コンタクト・ポイントに同社を提訴した。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長はこう述べた。
「テルニウムとテナリスは他の国々の工場では一般に労働組合と正常な関係を築いているため、テナリス・テルニウム労働者世界協議会に所属する組合は、グアテマラでの同社による組合の扱いに衝撃を受けている」
「協議会は他国の組合に支援・連帯行動への参加を呼びかけている」