インダストリオールの誓約「女性に対する暴力の根絶」を世界中の組合が支持
2017-12-20
すでに世界中で多くのインダストリオール加盟組織が、インダストリオールの誓約「職場と組合で女性に対する暴力や嫌がらせを根絶」を受け入れ、職場における女性に対する暴力や嫌がらせの根絶への意欲を示している。
インダストリオールは先ごろ、新しいキャンペーン「労働組合は女性に対する暴力を拒否しよう」を開始した。11月にインダストリオール執行委員会が誓約を採択してから、この誓約を受け入れる加盟組織が日々増えている。ミャンマー、タイ、フィリピン、カンボジアの全加盟組織とインドのSMEFIが誓約を支持し、ラテンアメリカではグアテマラ、アルゼンチン、パナマ、ニカラグア、ブラジルの加盟組織が誓約を受け入れ、UTICRA、FESTRAS、FESITEX、SINATRAPROFITECCなどの組合機構を通して広め始めた。アフリカでは、ブルキナファソのFIDとジンバブエのZEWUが、誓約を受け入れて意欲を示している。ヨーロッパと北米では、これまでに誓約を支持した加盟組織として、USW、合同産業労組、クロアチア金属労組・産業別組合(SMH-IS)、セルビアのネザビスノストIERが挙げられる。
女性に対する暴力は労働組合の中核的な課題である。世界中のインダストリオール加盟組織が、この人権侵害を防止し闘うための行動に関与し、組合員の教育キャンペーンを実施したり、労働協約に暴力から女性を守る条項や、暴力や嫌がらせに苦しむ女性に有給休暇を提供する条項を盛り込んだりしている。
この誓約を受け入れることによって、加盟組織は自らの行動を継続・強化することを約束している。
娯楽産業や政界で注目を集める数々の事件が遅ればせながら明るみに出た結果、現在、女性に対する性的暴力が幅広く隠蔽されている現状が、メディアで盛んに取り上げられている。多くの国々で何千人もの女性が、ソーシャルメディアを通して#MeTooで沈黙を破っている。女性に対する暴力は産業界に公然と存在しているだけでなく、あらゆるインダストリオール関連部門、あらゆる国で広く見られる。この状況を終わらせなければならない!
インダストリオールは全加盟組合に対し、この誓約を受け入れて組合機構全体で促進し、指導部による署名行為や組合の意思決定機関を通した採択が組合の内部で十分に理解・周知されるよう、議論・討議を促すことを勧める。
関連部門で女性に対する暴力が絶えず広く見られる状況を強調する一致団結した組合行動は、加害者とその使用者に、女性に対するあらゆる形態の暴力は容認できないという強いメッセージを送る。