バングラデシュ協定の仲裁で世界的ファッション・ブランドと和解
2017-12-15
インダストリオール・グローバルユニオンとUNIグローバルユニオンは、バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定の法的拘束力のある実施機構に基づき、ある事件で和解合意に達した。
今回の和解によって、この主要ファッション・ブランド系列のサプライヤー工場が改善され、2013年バングラデシュ協定に従って、その改善工事に多額の資金を利用できるようになる。
グローバル・ユニオン・フェデレーションのインダストリオールとUNIは、2016年に主要ファッション・ブランド2社に対して仲裁を開始した。この和解合意は、その2件のうち1件に適用される。
この事件の争点は、世界的ブランド2社がアコードの要件に従って、自社のサプライヤーに対し、アコードで義務づけられた期限内に施設を改善するよう要求するとともに、サプライヤーが改善の費用をカバーできるようにするために商業的条件を取り決めているかどうかだった。
ハーグの常設仲裁裁判所は、ブランドの名前は伏せておくよう要求した。
ラナ・プラザ産業災害後の2013年に締結されたバングラデシュ協定は、バングラデシュの既製服工場で働く労働者250万人を対象としている。この協定は、法的拘束力のある義務を盛り込み、ファッション・ブランドに請負業者が火災予防および構造安全性の問題を解消できるよう支援することを求めた初めての取り決めである。
アコードの検査官は現在までに、200社を超える締約ブランドに供給している1,800の施設で、火災予防および建設物の安全の審査を完了した。アコードの技師は、これらの工場で火災・電気・構造関連の危険を11万8,500件以上確認している。
アコードの最初の検査で発見された職場の危険の8割近くがすでに改善され、500のアコード対象工場が必要な是正の90%以上を完了した。
今年6月に第2次アコードが締結された。この協定は最初の協定が失効する2018年5月に実施され、アコードによる保護を2021年まで延長する。