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第79号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2018年5月31日)

STマイクロエレクトロニクス労働組合ネットワーク、グローバルな対話を要求

2018-05-24

 STマイクロエレクトロニクス労働組合ネットワークは、労働者に同社の力強い成長の利益を与えるべきだと主張。同社の事業における社会問題を解決し、持続可能な雇用とグローバル枠組み協定の確保に向けてグローバルな対話を行うよう要求している。

 STマイクロエレクトロニクス労働組合ネットワークは2016年に設立され、インダストリオール・グローバルユニオンの一部としてフランス、イタリア、マレーシア、マルタ、モロッコのST労働者を代表している。このネットワークの目的は、世界中のSTマイクロエレクトロニクス労組を団結させ、集団的な力を強化してグローバル・レベルで同社に関与することである。

 STマイクロエレクトロニクスは、世界中で4万5,000人以上を雇用する多国籍企業である。STマイクロエレクトロニクスはグローバルに活動しているので、社会的責任方針を改善して効果的な実施を確保する必要がある。また、世界中の労働組合と協力し、持続可能な労使関係の達成と積極的な社会的イメージへの貢献にも取り組むべきである。

 同社では5月31日に新しいCEOが任命される。そこでネットワークは今日、以下の声明を発表した。
 「STマイクロエレクトロニクスの新CEOの指名を機に、同社の新しい開発戦略を策定すべきだ。そのための資金がある――半導体市場の目覚ましい成長によって、STマイクロエレクトロニクスは売上高と収益を大きく伸ばすことができ、純利益は8億200万ドル(対2016年比1億6,500万ドル増)に達している。これらの資源を利用して産業投資を実現するとともに、雇用創出を支援し、労働者のために社会的利益を確保しなければならない」
 「ST労組との間で現在行われている議論は、どの現場でも見られる重要な社会問題がいくつかあることを浮き彫りにしている。社内で社会的対話を改善して補強する必要が大いにある。STの新しいグローバル経営陣は国際労働組合ネットワークとグローバル枠組み協定を取り決め、すべてのSTマイクロエレクトロニクス労働者のために基本的権利の共通基盤を確保し、グローバル従業員代表委員会を設置する必要がある」

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