テナリス・コロンビアでハンスト中止も闘いは継続
2018-07-05
コロンビアのテナリス・チューボカリベ労組(Sintratucar)のハイロ・デル・リオ副会長は、入院後にハンストを取りやめたが、組合迫害との闘いは続く。
デル・リオ副会長は6月26日、テナリスにおける組合迫害に抗議してハンストを始めた。同時に、多くの組合員が7月1日に同社工場前でデモを組織した。
ハンストに入って1週間以上が過ぎた7月4日の早朝、デル・リオは激しい胸痛と強度の低血圧、血糖値の急低下で病院に運ばれた。退院して自宅療養することになり、ハンストは中止した。しかし組合は、テナリス・チューボカリベによるSintratucarの承認を獲得するための闘争継続を確認している。
「国際連帯が寄せられ、何人かの上院議員が問題を取り上げ始めているので、このストはプラスの効果を及ぼした。私たちが要求しているのは、組合員を停職処分にすることなく、労働者を代表する組合の権利を改めて確立することだ。会社側が組合との協力を約束するまで、あるいは私たちが労働者を代表できることを誰かが保証してくれるまで、抗議行動を続ける」とワルベルト・マルゴSintratucar会長は述べた。
労働者は、テナリス・チューボカリベは誠実に交渉しておらず、労働協約を締結していないと主張している。同社は、交渉中に労使の立場を説明するビラを配ったことを理由に、労働組合幹部7人を15日間の停職処分にした。さらにマルゴ会長も、ビラを配ったグループの一員だったために42日間の停職処分を受けた。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は(テルニウムとテナリスが属する)テチント・グループの最高経営責任者パオロ・ロッカに書簡を送り、コロンビアのテナリス・チューボカリベとグアテマラのテルニウムの鉄鋼工場で紛争を終わらせるために介入し、公正な解決を見いだすよう求めた。
テナリス・テルニウム労働者世界協議会はコロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領に書簡を送り、カナダ、アメリカ、グアテマラ、イタリア、メキシコの組合も連帯書簡を送った。
「Sintratucarの労働者、特にハイロ・デル・リオ副会長が勇敢にハンストを開始したことに、全面的な連帯を表明する。テナリス・チューボカリベに対し、組合迫害をやめ、強力かつ健全な対話を促進して私たちが労働者の要求を擁護できるようにすることを求める」