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第83号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2018年9月30日)

ケニアの組合、自動車部門でディーセントな雇用を要求

2018-09-13

自動車部門の課題と解決策を議論するためにナイロビで会合が開かれ、ケニア金属合同労組と南アフリカ全国金属労組が出席
ケニアと南アフリカでの交渉のし方を比較して意見交換を図り、南アフリカで過去工場閉鎖があった際の経験を共有した

 ケニアの自動車部門は急激に成長しており、グローバル企業のいすゞ、日産、スカニア、タタ、トヨタ、フォルクスワーゲンが組立ラインを拡大している。しかし労働組合に言わせれば、常用雇用が減って不安定雇用が増えているため、この成長はほとんど労働者のためになっていない。

 ケニア・ビークルズ・マニファクチャラーズはタタとスカニアの車を組み立てており、アソシエイテッド・ビークルズ・アセンブラーズはトヨタと契約している。バリューチェーンには部品、流通およびメンテナンスが含まれる。

 東アフリカ共同体関税同盟がケニアでの車両製造の魅力を高めるために条件を緩めているため、これは自動車部門にとって成長のチャンスである。世界の他の地域から輸入された中古車ではなく、現地で生産された車両の購入を促進する政策も刺激になっている。

 しかしながら、自動車部門では削減が広く行われ、安い輸入品が相変わらず市場にあふれている。組合によると、産業政策の保護メカニズムが不十分で、総合的な経済戦略もないため、状況が悪化している。

 自動車部門の課題と解決策について議論するために、インダストリオール・グローバルユニオン・サハラ以南アフリカ地域は最近ナイロビで何度か会合を開き、加盟組織のケニア金属合同労組(AUKMW)と南アフリカ全国金属労組(NUMSA)が出席した。各国の加盟組織間の連携と学習が強調された。アフリカの自動車労組をグローバル・ネットワークに組み込むために、来年また会合を開く計画がある。

 会合では、ほぼ完成した車両を南アフリカから受け入れ、ドアやボンネット、タイヤ、その他いくつかの部品だけを4人の常勤労働者に取り付けさせているVWが2015年、2,000人の雇用を創出する可能性のある大型組立ラインの開設計画を発表したことが報告された。政府は、この工場から車両を購入することによって生産を拡大することまで約束した。残念ながらAUKMWの報告によれば、大きな期待にもかかわらず、同社はまだ4人の常勤労働者しか雇用していない。さらに、118人の労働者を10年にわたって短期契約で雇用している。AUKMWはこれに異議を唱えているが、裁判で常用雇用を要求する試みは失敗に終わった。

 AUKMWは会合後に団体交渉ワークショップを開き、いすゞ、KVM、乾電池メーカーのクロライド、サンフィルター、チョーダ・ファブリケーターズ、ペリカン・サインズの職場委員が出席。ナショナルセンターの労働組合組織センター代表も参加した。ケニアの工場レベル交渉と南アフリカ共和国の集中団体交渉との比較をめぐって意見を交換し、副労働コミッショナーが国内の労使関係を改善するために交渉協議会を導入することに興味を示した。

 NUMSAは、ゼネラル・モーターズが南アフリカで工場を閉鎖し、労働者の一部をいすゞに移籍させた際に、どのようにして労働者の利益を保護したか説明した。

 ケニー・モーガン・インダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所副所長はこう述べた。

「自動車部門で労働者のために常用雇用と労働条件改善を求めるAUKMWの闘いを歓迎する。これからも団体交渉の改善に向けた努力を支援していく」

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