インドの電子労組、不安定雇用との闘いとネットワーク開発を決議
2018-10-09
10月7~8日、インドのプネーに電子・電機部門労組の指導者が集まり、この産業のグローバルな傾向と課題を検討するとともに、組織化と組合の力を強化して不安定雇用と闘うための戦略およびインドで電子労組のネットワークを開発するための戦略を練り上げた。
GE、シーメンス、エバー・エレクトロニクス、レオニ・ワイヤリング、エランタス・ベック、NCRの6社から14人の労働組合員が参加した。参加者たちは、この部門の使用者が常用労働者と組織化が困難な派遣・契約・外注労働者との入れ替えを急速に進めていることを報告し、組織化を強化して不安定雇用と闘うことを決議した。
さらに、インダストリー4.0が労働者と組合運動に突きつけている課題について議論した。参加組合は、これらの課題に対応するために組合の力を強化し、労働組合ネットワークを開発し、政府と使用者団体に関与することが重要だと強調した。
不安定雇用と闘い、組織化と団体交渉を強化するための作業計画を立案し、地域・全国組織機構の提案によって強力な組合ネットワークを構築することを約束した。
アプールヴァ・カイワール南アジア地域事務所所長が次のように語った。
「これはインドの電子・電機労組の初会合だ。電子・電機は私たちにとって重要な部門であり、この部門でインダストリオールの影響力を強化する必要がある」
松崎寛インダストリオールICT電機・電子担当部長が述べた。
「インドでは、この急速に成長している部門の労働者が二重の難題に直面している。すなわち、不安定雇用の増加と、インダストリー4.0がもたらす生産プロセスの変化だ」「これらの問題には別々に取り組むことができない。強力なネットワークを構築する必要があり、この会合は幸先の良い第一歩だ」