インダストリオール、ドイツ系多国籍企業ラインメタルとのグローバル協定を更新
2018-10-12
インダストリオール・グローバルユニオンは、ドイツの自動車用品・軍需会社、ラインメタルとのグローバル枠組み協定(GFA)を更新・強化した。
新協定は2018年10月12日、デュッセルドルフのラインメタル本社において同社とインダストリオールの間で締結された。この協定は同社のグローバル・サプライチェーン全体で労働者と労働組合の保護を推進している。
インダストリオールは現在この協定の対等なパートナーであり、協定には次のような改善が盛り込まれている。
- 差別と嫌がらせの禁止に関する強い文言
- 協定の実施・尊重に関する経営者の責任に関する強い文言
- 持続可能な雇用に関する新しい章
- (組合組織化キャンペーンの場合における)中立性に関する新しい条項
ラインメタル欧州従業員代表委員会とドイツのインダストリオール加盟組織IGメタルは2年以上前にGFAの再交渉を開始し、過去1年間にインダストリオールとの集中交渉も何度か行われた。
インダストリオールとラインメタルは新協定で、今後の協力強化を約束している。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は次のように述べた。
「ラインメタルとのグローバル枠組み協定の更新は、当事者双方が、両者間の関係を深め、世界中の全工場とサプライチェーン全体でラインメタルの高い社会基準を守らせるための努力を強化する意欲を持っていることを強調している」
ラインメタルは125年を超える歴史があり、2万4,000人を雇用している。2017年の売上高は60億ユーロに迫り、ドイツ39カ所、さらにヨーロッパ(ドイツを除く)39カ所、米大陸13カ所、アジア17カ所、アフリカ6カ所、オーストラリア3カ所で事業を展開している。
ラインメタルとの最初のグローバル枠組み協定は2003年に締結された。