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第89号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年3月31日)

団結してバングラデシュの持続可能な船舶解撤を要求

2019-03-25

政労使は、船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港条約の批准を目指して運動することに合意
安全衛生が会合の主要テーマ

インダストリオール・グローバルユニオンは2019年3月11日にチッタゴンで会合を開き、バングラデシュの政労使代表が持続可能な船舶解撤と効果的な社会的対話を求めた。

この政労使会合はFNVとバングラデシュ労働研究所(BILS)の支援を受けて開催され、労働法の実施や労働安全衛生など、船舶解撤労働者が直面している目下の問題を見直した。

参加者は、2009年に採択された船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約を早急に批准することが重要だと強調した。

船舶解撤部門の組合の報告によると、組合結成が進展しているにもかかわらず、労働者は相変わらず危険な労働条件や低賃金、不安定雇用、労働者の権利の行使に不利な環境に直面している。組合はバングラデシュ政府に対し、香港条約批准プロセスの促進を要求した。

バングラデシュ船舶解撤・再生利用業者協会の代表が、船舶の持続可能な再生利用と労働条件改善に向けて徐々に前進していると強調した。

松崎寛インダストリオール造船・船舶解撤部門担当部長はこう述べた。
「効果的な社会的対話を確立し、香港条約の批准・実施に向けた取り組みを強化することが重要だ。使用者と政府が持続可能な船舶リサイクル産業を目指して前進するために組合と協力する姿勢を見せていることは励みになる」

アプールヴァ・カイワール・インダストリオール南アジア地域事務所所長が次のように語った。
「政労使が取り組めば船舶解撤部門の不安定な労働条件を効果的に変えることができる。労働安全衛生問題に対する認識を高め、船舶の安全かつ環境上適正な再生利用に向けた政治的意思を強化することが重要だ」

政労使会合は、香港条約批准キャンペーンと、労働者および業界の向上のための効果的な社会的対話を約束した。
参加者は、政府による解撤場の監視を改善し、職場の死傷事故を防止することの重要性に合意した。労働者に適切な安全訓練も受けさせ、個人用保護具の使用を奨励すべきである。政府、使用者およびインダストリオール加盟組合を含む当事者全員が、バングラデシュの持続可能な船舶解撤部門に向けた取り組みの強化を約束した。

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