現代労組と起亜労組がグローバル枠組み協定を要求
2019-04-15
現代・起亜労働組合ネットワークは4月8~9日にチェコ共和国オストラバで会合を開き、チェコ共和国、スロバキア、ドイツ、インド、韓国、ブラジル、トルコから、民主的な独立組合が組織化する全工場の代表が参加した。
会合では、ホスト組合OS KOVOのヤロスラフ・ソーチェク会長が開会の辞を述べた。オストラバで開かれたのは、ここに重要な現代工場があるからである。
参加者は全世界の現代工場と起亜工場、サプライヤーにおける関係を取り上げた。共通のテーマは同社との関係が悪いという問題であり、ドイツとトルコで組合つぶしが行われ、現地経営陣は労働者を他国の工場や組合と競い合わせようとしている。
現代は会合参加を取り止めようとした。同社はオストラバ工場訪問を拒否、組合間の相互信頼を弱めようと、「韓国の組合はチェコの同僚にでたらめな翻訳版の労働協約を送り、だまそうとした」と主張した。韓国金属労組(KMWU)のハ・ヨンチョル自動車担当部長が予備知識を提供し、同社の敵意について説明した。韓国の労使関係は敵対的で、KMWUは承認と労働協約を勝ち取るために何年もの間、長く厳しい闘争を強いられている。
チェンナイの現代自動車インド従業員組合のゴウリシャンカール・サンダラジャン書記長がビデオ通話で会合に参加し、同社はインド代表団による旅行を許可しなかったと説明した。最大の問題は不安定労働者の利用の増加である。生産労働者1万2,263人のうち、約4,000人が請負業者、6,000人が訓練工である。常勤契約を結び、賃金交渉の恩恵に預かっている労働者は2,200人にすぎない。
会合では、ネットワークを構築して同社の事業全体で労働条件を改善する手段として、同社とのグローバル枠組み協定(GFA)締結に努めることを決議した。KMWUは、GFAを求める闘いを牽引するために、他の問題を犠牲にして、この闘いを団体交渉の中核的要求にする意欲を示した。ハ氏は次のように述べた。
「資本が労働組合の団結よりも速く発展しないようにしなければならない」
グローバル協定はヨーロッパの社会的対話と調和するので、ほとんどのGFAが欧州企業と締結されている。韓国は4つの中核的ILO条約(結社の自由に関する条約など)をまだ批准していない。韓国企業とのGFAは、敵対的な環境下で労使関係の重要な先例となるだろう。ゲオルク・ロイテルト・インダストリオール・グローバルユニオン自動車担当部長は次のように述べた。
「これは通常の会合ではなかった。GFAを目指すという決定は、現代と起亜の労働者が団結し、普遍的権利を求めて闘うという意思を示す証拠だ」
「KMWUは、この地域で組合権の確保に向けた重要な進展をもたらすであろうGFAを求めて、勇敢に先陣を切っている」