世界各地の工場で急遽、Covid-19関連用品を生産
2020-03-27
新型コロナウイルス感染症の発生を受けて、各職場が生産体制を変更し、ウイルスとの闘いに加わっている。
米国ウィスコンシン州では、340人を超えるGEデーテックス・オメダ従業員が、時間と闘いながら人工呼吸器を生産している。麻酔・呼吸・乳児ケア用機器を製造しているインダストリオール傘下の全米機械工労組(IAM)第1406支部の組合員は、世界中で急増する人工呼吸器需要を満たそうと電光石火の行動を起こし、3月19日に1年間の緊急契約延長を承認した。
目標は、今後90日間にできるだけ多くの人工呼吸器を生産することである。
「突然の契約延長交渉に取り組んだ結果、組合機関が非常に迅速に結集し、GEヘルスケアとの契約に合意したことを誇りに思う」とシーラ・ジョーダン第1406支部職場委員会委員長は述べた。
「この契約延長は、私たちが組合員として今回のパンデミック対策に貢献できることを示している」
ロバート・マルティネス・ジュニアIAM国際会長は次のように語った。
「第1406支部組合員のような勤勉で献身的な男女のおかげで、きっとこの危機を乗り切れるだろう。全世界が連帯して力を合わせ、このパンデミックに取り組む必要がある今、彼らは私たち全員を激励してくれる。彼らは文字どおり命を救っており、IAM全体が彼らをとても誇りに思っている」
アメリカでは繊維会社が、緊急に必要とされる医療用品を求める政府の要請に応え、医療従事者用のフェイスマスクを製造するサプライチェーンを構築した。
自動車メーカーのフォードは現在、病院職員用の透明フェイスシールドを製造中で、今週は約7万5,000個を生産する予定である。
ブラジルの金属会社フレックスは同国保健省に選定され、Covid-19と闘うために集中治療室で使用する人工呼吸器を生産する。
CNM/CUT傘下のソロカバ地域金属労組(Sメタル)は、労働者を保護するための適切な措置を確保するために同社と交渉を進めている。同労組は必要な労働者数に関する情報も要求しており、現在、残りの労働者が集団休暇を取得できるよう交渉中である。
スペインでは、インダストリオール加盟組織CCOOが企業に対し、パンデミック対策に資源を投じるよう要請した。繊維・製靴業界はこの要請に応え、来たる春夏用の服の代わりに医療専門家用の作業服を製造する。ガリシアにある13のインディテックス工場のうち3工場は、医療ユニフォームの生産に専念する。