グアテマラのテルニウム労組、初の労働協約を登録
2020-11-05
<JCM記事要約>
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グアテマラ労働省はテルニウム・インターナショナル・グアテマラと労働組合Sitraterniumとの初の集団雇用契約を登録し、8年に及んだ紛争が終結した。
インダストリオールは2017年、テルニウムがグアテマラで労働組合を承認して交渉することを拒否したため、経済協力開発機構(OECD)に同社を提訴した。1年後、テルニウム代表はSitraterniumと集団雇用契約を交渉することに同意した。
2019年に団体交渉プロセスが正式に始まり、2020年1月に労使が初の集団雇用契約を締結した。その後、有効期間3年の契約が10月14日に同省に認証されるまで8カ月を要した。
「この契約は何ら特別なものではなく、同社が削減しようとしていたいくつかの権利を従業員に提供している。今回、それらの権利が尊重され、会社側との対話を構築できるという法的保証が得られた」
「このプロセスは簡単ではなかったため、この結果を誇りに思う。これは組合員全員による集団的努力の成果であり、国内外の組合の成果だ。この支援がなければ達成できなかった」とウォルター・ロドリゲスSitraternium書記長は言う。
2012年に同労組が設立されたとき、労働者はテルニウムによる反組合行動と闘わなければならなかった。それに応じて、労働者たちはインダストリオールの支援により、結社の自由の権利を保護するために広範囲にわたるキャンペーンを開始した。
同労組によると、会社との関係が改善し、COVID-19対策について対話できるようになった。今度はテルニウムが同労組を合法的な組織と認め、完全に協約に従うことが期待される。
マリーノ・バニ・インダストリオール地域事務所所長は言う。
「労働者が団結すれば目標を達成できる。テナリス・テルニウム組合ネットワークにおける労働者の国家・地域・世界レベルの団結は、まさに称賛に値する――彼らは歴史を書いており、権利の尊重を確保するために取り組んでいる」
「この結果はネットワークの連帯と現地のキャンペーン、OECD提訴の組み合わせによって達成された。団結して初めて企業との対話を構築できる。万人にとってより良い世界を創造するために、これからも協力を続ける」