米加の自動車労働者、GMとフィアット・クライスラーの投資を歓迎
2020-11-03
<JCM記事要約>
|
自動車産業が売上減と工場閉鎖に直面している中で、自動車労働者と自動車労組は、電気自動車を製造するために組織化工場に投資するというGMとフィアット・クライスラーの決定を歓迎している。
テリー・ディッテスUAW国際副会長は10月20日、次世代の純粋な電気自動車を製造するために米国6工場に20億米ドルを投資し、テネシー州スプリングヒルの組立工場を近代化する計画について、ゼネラル・モーターズと合意した旨発表した。
UAW第1853支部が組織化しているテネシー工場は新型電気クロスオーバーのキャデラック・リリックを、 ミシガン州デルタ郡のUAW第602支部組合員は新世代アカディアを製造する。
ディッテスは言う。
「ゼネラル・モーターズが明らかにした未来は、UAW組合員の技能と努力、技巧に基づく将来の仕事へのコミットメントだ。UAW組合員は、これらの新型車へのGMの投資が、クラス最高のベストセラー次世代電気自動車を生み出し続けるようにするために取り組む」
その前日の10月19日、ブランプトン、エトビコ、ウィンザー、ミシソーガ、モントリオール、レッドディアのフィアット・クライスラーで、カナダの組合ユニフォーの組合員が78%の多数で同社との新しい3カ年労働協約を承認した。この協約には、多額の投資と雇用保障、労働者の経済的利益も盛り込まれている。
「この協約はFCAの足跡を確かなものとし、それに基づいて前進する措置であり、 プラグインハイブリッド車とバッテリー電気自動車の両方を製造するために最新技術プラットフォームに最大15億8,000万カナダ・ドル(12億米ドル)の起爆剤となる資金を投じるとともに、 クライスラー300の生産が拡大しているブランプトン工場にダッジ・チャージャーとチャレンジャーの複数の派生モデルを投入するために5,000万カナダ・ドル(3,760万米ドル)を投資する」とジェリー・ディアス・ユニフォー全国会長は言う。
「どちらの投資も、自動車産業の大転換期にあって労働者の明るい未来を示す良い徴候だ」 とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記次長は言う。「未来のための技術に確実な投資を行い、組織化された施設で雇用を創出する措置を歓迎する」