イタリアのアルセロール・ミッタル労働者、雇用を求めて全国スト
2020-11-26
<JCM記事要約>
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インダストリオールは、イタリアの加盟組織FIOM−CGIL、FIM−CISLおよびUILM−UILを支援しており、3組合がアルセロール・ミッタルとイタリア政府に対し、グループの将来を緊急に決定してイタリアの労働者グループの利権を確保するよう求める行動に加わっている。
イタリアの3組合すべてにとって、旧イルバ現場はイタリアの鉄鋼業の戦略的資産だが、2018年9月6日の協定締結以降、アルセロール・ミッタルは現場を徐々に縮小し、持続不可能な状況となるに至った。
アルセロール・ミッタル・イタリア(旧イルバ)の鉄鋼労働者が直面する進行中の課題を考慮して、3組合は、労働者の安全衛生を確保するための緊急措置、適切な労使関係(現在存在しない)の即時再開、情報・協議に対する労働者の権利の尊重を要求している。
同時に労働者は、何年も停止している設備の再開など、イタリアにおけるグループの未来を規定する産業計画を要求している。
さらに3組合は、労働者が直面する困難とCOVID-19パンデミックによるストレスの悪化を緩和するために、ソーシャル・セーフティーネットの創出が絶対に必要と考えている。
2020年11月3〜4日にインダストリオール・グローバルユニオンのアルセロール・ミッタル・グローバル組合ネットワーク会議が開かれ、約20カ国から90人以上の代議員が参加、旧イルバ現場の状況について組合代表から報告を受けた。グローバル組合ネットワークは、イタリアの同僚を全面的に支援している。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は、イタリアの加盟組織への書簡で、11月25日に発表された組合のストライキとの連帯を表明し、次のように述べた。
「同社ならびにイタリア政府に対し、労働組合と会談し、健全かつ透明な将来計画に基づく明確な打開策について合意するよう強く要請します。改めて皆様の闘いへの全面的な支援を表明し、特に明日11月25日の全国行動デーで皆様と連帯します」