マレーシアのKawaguchiで強制労働疑惑
2025-01-22
インダストリオールはマレーシア政府に対し、同国のKawaguchi Manufacturingで現代の奴隷制の要素を含む深刻な労働権侵害に対抗するために、即座に行動を起こすよう要求している。
2024年9月、Kawaguchi Manufacturingに対する疑惑が公共メディアで表面化し、その後マレーシア労働省によって確認された。この疑惑には、賃金窃盗、斡旋報酬の搾取、休暇の拒否、劣悪な生活状態、ビザ更新の拒否、威嚇戦術(拘留や国外退去の脅しなど)、移民労働者のパスポートの取り上げが含まれていた。伝えられるところでは、200人を超える現地労働者とバングラデシュからの移民労働者が、これらの国内労働法違反、国際労働基準違反および人権侵害の影響を受けた。
ソニー、パナソニック、ダイキンなど、同社から調達していた大手ブランドは、影響を受けた労働者のために改善を行うよう強く促されている。補償なしで撤退するだけでは労働者の窮状が悪化し、賃金もなく、より良い未来の見通しもない状態に置かれてしまう恐れがある。
インダストリオール・マレーシア協議会のゴパール・クリシュナム書記は言う。
「これは労働者の権利と人権の深刻な侵害だ。政府による体系的な取り組みが緊急に必要とされている。マレーシアの労働組合は刷新されたが、まだ弱点を抱えている。使用者による組織化への干渉に対する法的制裁がなく、使用者が組合反対運動を展開すれば職場立ち入り権が与えられない。移民労働者が保護されておらず、組合に賛成票を投じれば報復すると脅されることが多い」
アレクサンダー・イワーノウ・インダストリオール部門担当部長は言う。
「インダストリオールは、Kawaguchi Manufacturingに国際労働基準の尊重を、パナソニックやソニー、ダイキンのようなブランドにサプライチェーンでの搾取撤廃の確保を求めている。支払うべきすべての賃金と、搾取に起因する精神的損害に対する補償の支払いをはじめ、影響を受けた労働者のために十分かつ即座の改善を行わなければならない。Kawaguchiが履行を怠った場合は、同社から調達しているブランドがサプライチェーン慣行に責任を負い、労働者への補償に拠出しなければならない」
「マレーシア政府は、労働基準の遵守を確保し、報復を恐れずに苦情を報告・処理できるようにする労働者主導の改善メカニズムの確立を求められている。インダストリオールは政府に対し、犠牲になった労働者を支援するとともに、マレーシアで強制労働や搾取と闘う堅固な政策を実施するために、迅速対応機関の設置を促している」
写真提供:andyjhall.org
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/forced-labour-allegations-at-kawaguchi-malaysia