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第186号インダストリオール・ウェブサイトニュース

青年が意思決定機関への参加を要求

2025-02-19


インダストリオール東南アジア・東アジア・太平洋地域(SEA2PAC)青年作業部会は、若年労働者の懸念に対処するために、意思決定機関に青年をより多く参加させるよう組合に強く求めている。


2月13日に開催されたSEA2PACバーチャル会議では、青年の組合への参加に関する調査が発表された。その結果、インダストリオール加盟組合の執行委員会における青年労働者(35歳未満)の割合は、ゼロから50パーセントまでと幅があることが分かった。回答者の6人中4人は、執行委員会の青年委員が10パーセント未満であると答えている。

この地域のインダストリオール加盟組合のほとんどは青年委員会を設置している。しかし、回答者のうち6人中4人だけが、組合が青年の会議や活動に予算を割り当てていると答えた。

一般的に、この地域の青年データベースは限られており、労働組合が年齢別のデータベースを欠いているため、一部の組合は企業別加盟組織に情報を求めている。地域青年データベース構築のもう一つの課題は、年齢制限が異なることである。例えば、オーストラリア労働組合評議会(ACTU)は青年労働者を15歳から27歳と定義している。

SEA2PAC共同議長のジョナサン・クックは次のように述べている。

「私たちは青年代表からより多くのデータを収集している。データの不足という課題に直面しているが、調査の予備結果は、組合の執行委員会における青年の代表が不十分であることを示している。意思決定機関により多くの青年を参加させ、青年活動に適切な予算を割り当てるために、強力なグローバル青年政策を制定することが極めて重要である」

インダストリオール東南アジア地域事務所長ラモン・セルテサは次のように述べた。

「若い労働者の声は依然として届いていない。組合は若い労働者の関心を明確に伝えることができなければならない。私たちは、若い労働者が積極的に参加できる場を提供することで、若い労働者を常に力づけていかなければならない。労働組合は、労働組合が意味を持ち、強靭であり続けるために、インダストリオールの変革的議題にコミットすべきである。

バーチャル会議では、ジェンダー平等、性的指向、LGBTQIA+に関する研修も実施された。インダストリオールのジェンダー担当部長アルメル・セビィは、性別とジェンダー、形式上の平等と実質上の平等に関する概念を説明した。インドのタタ労働組合のアンジャリは、多様性と包摂の概念、そしてインドのLGBTQIA+組合員の成果について発表した。例えば、インドのトランスジェンダーは弁護士、裁判官、警察官、大学学長などの職に就いている。

「インダストリオールは、LGBTQIA+労働者の可視性を高めることを支援している。私たちは包摂性チェックリストを作成しており、5月17日の国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日にグローバル行動デーを実施し、加盟組織に参加を呼びかける予定だ」

とインダストリオール青年担当のサラ・フロレスは述べた。

オーストラリア、カンボジア、インドネシア、日本、ミャンマー、フィリピン、タイから25人の青年代表とオブザーバーがバーチャル会議に参加した。

【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/youth-calls-for-inclusion-in-decision-making-bodies

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