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第187号インダストリオール・ウェブサイトニュース

一時のものではなく、運動を:2025年の国際女性デー

2025-03-07


「毎年3月8日になると、企業は男女平等に関するメッセージを掲げる。政府は演説を行い、職場では花が配られ、私たちはよく『お祝い』について語る。しかし、行動はどこにあるのか?変化はどこにあるのか?国際女性デーを空虚な言葉やジェスチャーに終わらせてはならない。動員し、闘い、前進する日でなければならない」と、インダストリオール書次長のクリスティーナ・オリビエは言う。


「女性労働組合員にとって、この闘いは1日だけの問題ではない。平等な賃金、安全な職場、労働組合の指導的地位に就く権利を求める日々の現実の問題なのだ。障壁を打破し、他の人々を助けながら自分自身も向上し、次世代の女性労働組合員が同じ闘いを何度も繰り返す必要がないようにすることなのだ。」

私たちの闘いは24時間で終わるものではない。一生続くのだ。私はそれを経験してきたから、それを知っている。

私は1987年、南アフリカの電子工場で労働運動の道を歩み始めた。 職場委員、支部リーダーを経て、後にNUMSA西ケープ州支部初の女性地域議長に就任した。 私は、女性がリーダーシップを発揮することの意味と、その際に直面する抵抗を直接的に経験してきた。

また、誰もが単独で成功を収めることはできないことも知っている。私たちが成し遂げてきた進歩は、メンターシップ、連帯、集団行動を通じて勝ち取ってきたものだ。だからこそ、今日だけでなく、毎日、前進し続けなければならないのだ。」

メンターシップ:持続的な変化のための女性リーダーシップの構築

インダストリオールでは、持続的な行動、連帯、リーダーシップ開発を通じて変化が起こることを知っている。だからこそ、私たちのメンター・プログラムは単なる研修にとどまらず、組合や産業内で変化を推進する強力な女性リーダーを育成する運動なのだ。

かつては指導者としての自身の能力に疑問を持っていた女性たちが、今では重要な役割を担うようになっている。ガーナのミルドレッド・ナア・アドリー・アドーは、メンター・プログラムが彼女のリーダーシップに対する自信をどのように変えたかを次のように語っている。

「このメンター制度のおかげで、私の自信度はこれまでの3から6.5にまで上がった。私はまだ学んでいる最中だが、今はためらうことなく前に進む。以前ならパニックになってリーダーになる機会を避けていたが、今は正面から立ち向かうようになった!」

メンターシップは個人を成長させるだけでなく、波及効果を生み出す。ガーナ出身のトレーシー・ファウスティナ・ダドソンは、メンティーとして、すでに職場で別の若い女性を指導している。

「メンターシップ・プログラムは、その投資に見合う価値がある。同じ女性メンティーたちを見ると、影響を受けた地元の組合や家族の姿が見える。私はすでに職場で若い女性を指導し始め、自分が学んだことを伝えている。もっと多くの取り組みが必要だ。」

女性たちがリーダーシップの役割を担う姿を自分自身に見出し、支援を受けていることを知り、労働組合の組織構造を把握する手段を与えられると、彼女たちは内部から体制を変えていく。これが、排除のサイクルを断ち切り、闘いを前進させ続ける方法なのだ。

公正な賃金と経済的正義:単なる言葉以上のもの

メンター制度だけでは十分ではない。女性は経済的な安定と経済的な自立も必要だ。賃金平等の実現は、私たちが最も力を入れている取り組みのひとつである。なぜなら、私たちが代表するあらゆる分野において、女性の賃金は依然として同等の価値を持つ仕事に従事する男性よりも低いからだ。

トレーシー・ファウスティナ・ダドソンがメンターから学んだように、交渉するだけでは十分ではない。実施が鍵となる。

「交渉は終わりのない旅である。人々の福利厚生に関する政策はきちんと文書化されるべきであり、私たちは、すべての労働者が正当なものを手にできるように見守る番人でなければならない。」

組合は、団体交渉の主要な部分として、賃金の平等を要求し、交渉しなければならない。政府は、平等な賃金を保証する法律を施行する責任を負わなければならない。この闘いを報告や約束だけに終わらせるわけにはいかない。行動が必要だ。

職場におけるジェンダーに基づく暴力の根絶:これ以上沈黙せず、これ以上恐れず

職場におけるジェンダーに基づく暴力や嫌がらせ(GBVH)が根絶されない限り、職場は真に平等になることはない。女性が安全でないと感じたり、尊重されていないと感じたり、恐怖によって沈黙させられたりしているようでは、女性が力を得ることはできない。

インダストリオールでは、ILO第190号条約を世界中の職場で現実のものとするために闘っている。労働組合が安全な職場を要求する上で主導権を握らなければならないため、GBVHを根絶するための包括的な政策を策定した。

タンザニアのマリア・ジョン・バンゲは、メンターシップが困難に直面しても自分の立場を主張する自信を与えてくれたと語る。

「私のメンターは、どんな困難に直面しても前進し続けなければならないと教えてくれた。彼女のおかげで、リーダーシップとは許可を待つことではなく、行動を起こすことなのだと理解できた」

女性は安全な職場を求めて一人で闘う必要はない。労働組合は強力な保護を交渉し、使用者に説明責任を負わせ、被害者を支援しなければならない。すべての女性は恐れずに働く権利がある。

止むことのない運動

職場や組合における女性の人権を求める闘いは、1日で終わるものではない。祝うことではなく、抵抗し、力を得て前進することなのだ。

インダストリオールでは、私たちは単に国際女性デーを祝うだけでなく、未来のために動員する機会としている。 メンター・プログラム、同一賃金獲得の闘い、GBVHの根絶キャンペーンは、その場限りの取り組みではなく、成長を続ける運動の基盤である。

「私たちの組合の女性たちへ:あなたの闘いは重要であり、あなたのリーダーシップが必要とされている。そして、あなたは一人ではない。

すべての女性リーダーへ:あなたが成功すれば、他の人も成功する。あなたに続く人々を指導し、支援し、擁護していただきたい。

次世代へ:一歩を踏み出し、自分の居場所を主張しよう。そして、私たちがあなた方の味方であることを知って頂きたい。」

「これは一日限りのイベントではない。これは運動である。そして、私たちは決して立ち止まらない!」

【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/a-movement-not-a-moment-international-womens-day-2025

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