男女賃金格差と闘う労働組合のための新しいツール
2025-03-07
025年3月8日、インダストリオールは加盟組合向けに新しい賃金平等の訓練モジュールを正式に開始する。この実践的なツールは、労働組合が団体交渉に備えるのに役立ち、賃金交渉の中心に仕事の価値を据えることを可能にするはずである。このモジュールは、そのまま使用できるほか、スライドやトレーナー用のメモも含まれている。このモジュールはフリードリヒ・エベルト財団(FES)の支援を受けて開発された。
このモジュールは、インダストリオールが2022年に発表したツールキットに基づき、男女賃金格差を解消するための3つの重要な戦略に焦点を当てている。
- 賃金の透明性と男女賃金格差報告:男女賃金格差をどのように計算するか?何を報告すべきか?男女賃金格差報告を促進するために組合は何ができるか?
- 性別に中立な職務評価:女性の持つ技能がどのように過小評価または見落とされているか?2つの異なる職務の価値を比較するにはどうするか?職務評価・分類の策定における性別による偏りを避けるにはどうするか?
- 生活賃金を求めるキャンペーン:生活賃金と女性の低賃金解消を求めるキャンペーンや交渉をどのように行うか?
昨年9月、インダストリオールはすでに、これらの新しいモジュールを使用して、サハラ以南のアフリカの加盟組織を対象に研修を実施し、最近ではトルコでも実施した。
サハラ以南のアフリカでの研修後、労働組合はウガンダ、ガーナ、ケニアの複数の企業で調査を実施し、男女賃金格差を評価した。労働組合は、現在進行中の団体交渉にこの問題を取り入れ、女性に均等な機会を確保するために、ジェンダーに配慮した人事政策、給与見直し、透明性のある昇進基準を提唱した。
「これらのモジュールは、男女賃金格差の解消を交渉するための実践的なツールを労働組合と団体交渉チームのメンバーに提供している。私は彼らにこの新しいツールを使うよう勧めている。これは各国の状況に容易に適応できる」
と、インダストリオールのジェンダーおよびホワイトカラー労働者担当部長のアルメル・セビィ氏は言う。
団体交渉は、賃金平等の達成と透明性のある賃金制度にとって重要な手段である。研究によると、この問題について労働組合が団体交渉を行うと、男女賃金格差が縮小することが分かっている。
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/a-new-tool-for-trade-unions-to-fight-the-gender-pay-gap