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第187号インダストリオール・ウェブサイトニュース

ネクスペリア・フィリピンの組合が3日間のストを経て勝利

2025-03-10


ネクスペリア・フィリピン労組は、労働者1000人による74時間のストの結果、3年にわたる50フィリピン・ペソ(0.87米ドル)の賃上げとともに、組合指導者メアリー・アン・カスティーリョ(会長)とガーリー・バタッド(組合役員)の復職を確保した。


ストは3月6日にネクスペリア生産エリアとラグナ経済圏の外で始まった。会社側は直ちに、生産エリアの労働者が食料と医薬品を入手できないようにした。3月8日に和解が成立し、同社はスト中の労働者に対して報復行為をしないと約束した。

ストに至るまでに、組合は21回交渉したが不成功に終わり、さらに3回の調停審理もあった。組合は組合員への状況説明を実施したが、同社は会長を含む4人の組合役員を解雇し、会社の出入口を封鎖したとして彼らを非難した。

組合は何度かスト通告を提出し、労働雇用省(DOLE)での調停会合に出席したが、具体的な成果はなかった。同労組は、この労働争議への労働長官の介入が失敗したことも批判した。

ネクスペリア・フィリピン労働者を代表するフィリピン金属労働者同盟(MWAP)のジュリアス・カランダン書記は次のように述べた。

「労働者は交渉権と不当解雇された組合役員4人の復職を求めて闘ったのだから、ネクスペリアのストは正当と認められる。ネクスペリア経営陣は、DOLE当局者がいる場でさえ、この問題の解決に役立つ可能性があった以前の立場を翻すと主張し続け、交渉で理屈に合わない言動をしている。これを受けて、労働者は団結した強力な集団行動を開始した」

ラモン・セルテーザ・インダストリオール東南アジア地域事務所所長は次のように述べた。

「インダストリオールは、組合つぶしに対抗し、適正な労働協約を求めて闘うネクスペリア・フィリピン労働者と連帯している。ネクスペリアに対し、残り2人の組合役員を復職させ、誠意を持って組合と労働協約交渉を行うよう求める」

【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/union-win-at-nexperia-philippines-inc-after-three-day-strike

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