インダストリオール執行委員会でマルチェロ・マレンタッキを追悼
2013-05-29
インダストリオール執行委員会でマルチェロ・マレンタッキを追悼
2013年5月29日
インダストリオール・グローバルユニオン執行委員会は、火災・建築安全に関する主要衣料品ブランドとの拘束力のある協定を歓迎する一方で、マルチェロ・マレンタッキとバングラデシュのラナ・プラザで死亡した衣類労働者1,127人を追悼した。
ドイツ・フランクフルトのIGメタル本部で開催された執行委員会の冒頭に、ベルトホルト・フーバー・インダストリオール会長は、1989年から2009年までIMF書記長を務めたマルチェロ・マレンタッキの傑出した貢献に敬意を表した。献身的・闘争的な素晴らしい労働組合員だったマルチェロは、2013年5月24日に66歳で亡くなった。
代議員たちは、バングラデシュのラナ・プラザにおける産業殺人で命を落した衣類労働者1,127人も追悼した。ユルキ・ライナ書記長は代議員に、国際衣料品ブランドが驚くべき無頓着な態度を取っていることを思い出させた。来る日も来る日も瓦礫の中から遺体が引き出される中で、各社はようやく態度を変えた。世界中のメディアが強い憤りを表明したおかげで、インダストリオールとUNIは何とかブランド各社を交渉の席に着かせることができた。バングラデシュの火災・建築安全に関する法的拘束力のある協定には、すでに40社を超える有名ブランドと小売業者が署名した。インダストリオールはグローバル・レベルの強力なカウンターパートとしての地位を確保している。
インダストリオール執行委員会は、バングラデシュに関する下記4項目の行動計画を採択した。
●火災・建築安全に関する協定の実施
●結社の自由を確保するための労働法改革
●月38米ドルの最低賃金を2015年までに生活賃金水準に引き上げる賃上げ
●衣類工場5,000カ所で組合の存在を確保するための大規模な組織化プロジェクト開始
ユルキ・ライナ書記長は、バングラデシュ協定交渉をはじめとする作業について代議員に最新情報を提供した。
ケマル・ウズカン書記次長が中東のインダストリオール優先活動に関する最新情報を提供し、特にエジプト、イラクおよびチュニジアの主要3カ国に焦点を当てた。執行委員会は、イラクで迫害されている石油労組幹部ハッサン・ジュマーと、エジプトの独立労働組合向け訓練プログラムへの支援を誓約した。次の執行委員会はチュニスで開かれる予定。
フェルナンド・ロペス書記次長が、組織化とキャンペーンに関するインダストリオールのプログラムを発表した。このプログラムには、スタッフと加盟組織の技能訓練、不安定労働撤廃に向けた継続的活動、大手採鉱会社リオ・ティントに対抗する企業キャンペーン、フィジーの人権・組合権を保障するための行動が盛り込まれている。
ヨーロッパ、ロシア、南アフリカ、コロンビア、中東・北部アフリカその他の地域で、世界中のインダストリオール加盟組織が直面している大きな課題に検討を加えた。
フーバー会長は、最低賃金・不安定労働・社会保障・年金各分野におけるインドネシアの労働組合の勝利を他国の組合が見習うべき模範として称賛し、FSPMI指導者サイド・イクバルの蘭エリザベス・フェーベ賞受賞を祝福、インドネシアの組合への支援継続を約束した。インダストリオール・グローバルユニオン執行委員会の正委員であるメキシコのロス・ミネロスのナポレオン・ゴメスは、メキシコ政府当局によるでっちあげの法的請求をめぐる新たな訴訟が原因で、またしても執行委員会出席を阻まれた。代議員はメキシコにおける強力で自由な民主的組合の構築を目指す長期的キャンペーンの続行を約束した。