タイのインダストリオール加盟組織が組織統合に向けて大きく前進
2013-09-10
インダストリオール・グローバルユニオン結成以降、タイのインダストリオール加盟組織は組合運動を強化するために共同で一連の議論を開始し、労働運動の統一とすべての形態の不安定雇用との闘いに取り組んできた。
9月7~8日にバンコクでインダストリオール加盟国内組織の合同会議が開かれ、タイ電子・電気機器・自動車・金属労働組合総連合会(TEAM)、タイ繊維・被服・皮革労連(TWFT)、タイ発電公社労組(EGAT LU)、PTT労働組合(PTT LU)、化学労組同盟(CWUA)、タイ製紙・印刷労連(PPFT)、タイ石油・化学労連(PCFT)の組合代表が参加し、一致協力への約束を表明した。
重要戦略は新しいタイ産業労働組合総連合(CILT)結成に向けた作業で、CILTはTEAMとタイ自動車労働組合会議(ALCT)、TWFT、それに旧ICEMタイ協議会傘下組合(EGAT LU、PTT LU、PPFT、CWUA)を統合する。
「新しい総連合CILTを結成するために懸命に取り組んでいるところだが、それぞれの創設組織の文化・歴史・社会経済面の違いを考慮に入れなければならないため、焦ってはならないことも理解している。しかし、それぞれのインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織が団結を構築し、タイだけでなく国際レベルでも労働者の連帯を強化しようと取り組んでいるので、新しい総連合はうまく結成されることと期待している」とチャリー・ロイソーンTEAM会長は述べた。
CILTはタイの電子・電気機器、自動車、鉄鋼、化学、ゴム、素材、紙、繊維、衣類、皮革、石油、ガスおよび電力部門で少なくとも15万3,000人の労働者を代表することになる。これらの産業は、数百万人のタイ人労働者と(特にミャンマー、カンボジア、ラオスからの)移民労働者を雇用している。
タイは東南アジア第2の経済で、労働力人口は4,000万人である。OECD諸国の主要多国籍企業などから多額の外国投資を受け入れている。その一方で、労働組合権の面では大いに不備があり、多くの場合その結果として、労働組合に加入している労働者がほとんどいない。
10月7日の不安定雇用撤廃行動デーに、タイのインダストリオール加盟組織はバンコクの街頭でデモを繰り広げ、ILOの中核的労働権に関する第87号条約および第98号条約の批准を求めて運動する。この日にCILT結成も正式に発表する予定。