タイ産業労働組合総連合が発足
2013-10-09
タイのインダストリオール加盟組織の組合代表200人が10月6日、バンコク・パレス・ホテルで開催されたタイ産業労働組合総連合(CILT)の発足式典に参加した。
新しい総連合は、電子、電気機器、自動車・金属、繊維・衣料、製紙、石油、素材、化学、石油、ガス、電気各部門で活動する211地方組合の組合員14万8,540人を傘下に収める。
CILT創設メンバーは4つの全国連合団体、すなわちタイ電子・電気機器・自動車・金属労働組合総連合会(TEAM)、ICEMタイ協議会、タイ繊維・被服労連(TWFT)、タイ自動車労働組合会議(ALCT)である。CILTは、不安定雇用と闘うとともに、団結権・団体交渉権の保護強化に向けた労働法改革を要求すると誓約している。新総連合は、一般組合員・不安定雇用労働者向け労働組合教育の強化も議題に盛り込んでいる。重要なことに、CILTは組合機構の全レベルで女性参画の促進を約束している。
チャリー・ロイソーンTEAM会長は次のように述べた。「CILTは現組合員のために活動するだけでなく、未組織労働者にも接触する。より多くの労働者を組合運動に勧誘していく」
シア・ジャムパソンTWFT会長はこう語った。「資本は動きが速く、すべての職場を組織化する以外に闘う方法はない。そして、そのためには強力な産業別労働組合が必要だ。タイ・レーヨンの組合員は現在スト中で、私たちは同社の労働者を支援するために最善の努力を払う」
チャクリ・ローンガーリン電力組合(EGAT LU)副会長兼ICEMタイ協議会議長は、「CILTはタイの労働運動にとって大きな一歩だ。私たちは法的障壁を乗り越え、労働運動の未来のためにCILT結成を決定した」と述べた。
マニト・プロムカリークルALCT会長は言う。「CILT結成の主な目的は労働運動を強化すること。我が国で労働組合権の制限を克服する唯一の方法は、団結して一致協力することだ」
テーラウット・ベンマートTEAM副書記長兼CILTワーキンググループ・コーディネーターはこう述べた。「何度か会議を開いて持続可能な労働運動の構築について協議した。CILTワーキンググループはCILT規約作成の任務を完了した。次の段階は、組合員が規約草案について投票するための総会開催だ」
ヨンユット・メンタパオTEAM書記長は、タイで労働法改革への道を開くために10月7日に結集し、タイ政府に中核的労働権に関する第87号条約と第98号条約の批准を求める計画について語った。