フィリピンにおける団結強化の課題
2014-03-13
ITGLWF、ICEMおよびIMFがインダストリオール・グローバルユニオンを結成したとき、フィリピンの旧GUF加盟組織は1つの統括団体のもとに統合された。だが、フィリピンには多様な産業を対象とする17団体ものインダストリオール加盟組織があり、団結の文化を確立するのが難しい。
2014年2月26~27日に38人がフィリピンで会合を開き、国内のインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織間の団結をめぐり討議した。フィリピンのインダストリオール加盟組織だけでなく、日本の加盟組織であるJCMとUAゼンセン、オーストラリアの加盟組織AMWUからも代表が参加した。
フェルナンド・ロペス・インダストリオール書記次長は、団結強化の3原則が進むべき道だとして、 「加盟組織同士が競合してはならない。そうではなく協力と持続可能性が必要だ。優先課題は労働者の組織化である」と語った。
そして2日間の会合は、団結強化に向けて前進する方法を見つけることに成功した。加盟組織は外部の司会者の主導で4月1日に再び会合を開き、好ましい協力体制を確認するとともに、共通の課題に関する行動計画を策定する。アニー・アドビエント・インダストリオール地域事務所所長がオブザーバーとして参加する。同じく4月に、加盟組織は続いて3カ年組織化プロジェクトを立案するために会合を開く。
フェルナンド・ロペス書記次長(写真)は、フィリピンの加盟組織間における団結強化の重要性を強調し、「インダストリオールの強さは、組合員数の増加、加盟組織間の協力、持続可能な組合の構築によって測定することができる。大きな課題が行く手に待ち受けているが、加盟組織が協力すれば立ち向かうことができる」と述べた。