グローバル・ユニオン、クラウン・ホールディングス社による組合つぶしの蔓延を阻止すべく結集
2014-03-07
7カ国のクラウン・ホールディングス社従業員を代表するインダストリオール加盟組織が2月25日にジュネーブで会合を開き、同社の労使関係に関する経験を共有した。
さらに重要なことには、カナダとトルコの労働者を守るとともに、北米の使用者がしばしば起こす反組合的行動がクラウン社の活動する他の地域に広がらないようにするために、行動計画を立案した。
クラウン社の新しいグローバル組合ネットワークは、まずカナダで全米鉄鋼労組の「手当削減反対」キャンペーン(www.takebacksnomore.ca)を利用し、グローバル・キャンペーンとともに注目を集めるようになっている。このキャンペーンは、他のクラウン労働者と主要顧客の労働者を代表する組織を傘下に収めている他の2つのグローバル・ユニオン・フェデレーション、UNIグローバルユニオンとIUFの参加によって勢いづいている。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は、「クラウンのさまざまな組合を結びつけるだけでなく、サプライチェーンの組合も取り込もうとする私たちの努力の目的は、この多国籍企業の強大な権力に対抗できる力を獲得することだ」「クラウン・ホールディングス社は傲慢にも、グローバル・ユニオンによる会合開催の申し出さえ受け入れようとせず、私たちは言葉だけではなく実際に行動を起こす必要がある」と述べた。
ロン・オズワルドIUF書記長は、「IUFは、いくつかの主要食品飲料企業に正式な国際的承認を求める闘いに勝利を収めた。それらすべての企業が、労働者のために人権基準を尊重すると主張するだろう。各社がサプライチェーン全体で同様の人件基準を保証する責任を負うことも、同じく明らかだ。したがって、それらの同じ食品飲料企業にパッケージを供給する主要サプライヤーが、クラウンのように人権基準を侵害するのを許すことはできない。私たちはクラウンで権利を求めて闘うインダストリオール組合員と協力する」と述べた。
UNIグローバルユニオンのクリスティー・ホフマン書記次長は、「サプライチェーン全体で団結し、戦略を共有し、連携すれば、グローバル企業との闘いに勝つことができる。世界中の労働者に事実が知れ渡れば、クラウンはカナダとトルコで従業員に対する不当な待遇を続けられなくなる。UNIはいくつかのキャンペーンでインダストリオールとうまく提携しており、クラウン・ホールディングスの同志の人権を守る取り組みを全面的に支援していく」と述べた。
クラウンは世界有数の食品・飲料・エアゾール缶メーカーである。
この会合で徹底的に議論したクラウン社の攻撃的な行為には、次のようなものが含まれる。
●10年にわたって北米の組合労働者に削減を押しつけている。
●クラウンが新規労働者の賃金を42%削減する永続的な賃金率引き下げを要求した結果、カナダで6カ月にわたってストが続いている。
●トルコで法的障壁を利用し、組合の完全な承認を先送りしようとしている。
●EU法に反して、ヨーロッパで工場閉鎖計画の透明性を確保せず、閉鎖に関する協議を行っていない。
組合員50万人のカナダ組合退職者会議(CURC)は2014年3月5日、カーニバル・クルーズ最高経営責任者アーノルド・ドナルドの役割に抗議する、同社に対するボイコットを支持した。ドナルドは米クラウン・ホールディングスの取締役として、トロントにおける6カ月の労働争議について責任がある。
フィラデルフィアでのクラウン株主総会に向けた動員計画がすでに進行中で、そのほかにも行動が計画されている。