IBM関連組合、雇用削減と闘う新しい世界戦略に合意
2014-04-17
IBM関連組合は、この巨大コンピューター・サービス会社で、数千人の雇用削減および労働条件の悪化と闘う新しい世界戦略に合意した。
グローバル・ユニオン・アライアンス@IBMは、UNIグローバルユニオン、インダストリオール・グローバルユニオン、インダストリオール・ヨーロッパとともに、IBM社員が激変に見舞われている時期にあって同社の忠実な労働者を保護するために、IBM経営陣に一連の要求を行う。
要求の内容は以下のとおり。
●1株当たり利益だけでなく、目標に対するIBM社員の貢献の評価にも焦点を当てた企業戦略
●昇給やその他の従業員給付による労働条件改善、公正な評価システム、会社の成功への全IBM社員の適切な参加
●社会的対話と労働協約のパートナーとしての労働組合の全世界における承認
組合によれば、同社は2010年と2015年に「ロードマップ」と呼ばれるIBM戦略を発表してから、利益ばかりを重視する機構に変化したという。1株当たり利益が同社の最重要目標になった。労働者に対する評価が低く、これは今や同社を徹底的に弱体化させる恐れがある。
関連組合はスイス・ニヨンのUNIグローバルユニオン本部で会合を開き、今後IBM関連組合に関する問題の調整を主導する新しいグローバル運営グループを選出する。
「IBM労働者は世界中の職場で、雇用削減から賃金減少、不十分な労働条件まで、ますます厳しい状況に直面している」とアラン・テートUNI ICTS局長は述べた。「この会合はIBM労働者と組合が集まり、労働者を保護してIBM社員にとってもよりよい未来を確保できるようにする方法をめぐり議論する絶好の機会だった」
どんどん高くなる利益目標を達成しようとしてIBMがコストを削減した今年、同社の雇用数は10年ぶりに減少した。間もなくさらに数千人の雇用が削減されると予想され、不振のハードウェア事業は特に削減の対象にされやすいと考えられる。
「IBMは雇用を削減して外部委託しようとしており、これは労働者が不安定な立場に追い込まれていることを意味する」と松崎寛インダストリオール・グローバルユニオンICT・電機・電子担当部長は述べた。「職場の組織化によって交渉力を獲得する必要があるため、この同盟は非常に重要だ」
数千人の雇用削減が予想されるいわゆる「労働力リバランス」施策を開始して以来、IBMは従業員に重きを置いていない。IBMのグローバルな労働力方針はますます削減に焦点を絞るようになっており、その結果、職場では意欲が低下して不安が広がっている。
「IBMグローバル・ユニオン・アライアンスはIBMに対し、尊重と尊厳をもって私たちを取り扱い、IBM社内の状況を討議する際に従業員の話に耳を傾ける必要があると訴えている。IBMを改善し、世界中のIBM従業員の未来を改善したい」と、長年にわたってIBMグローバル・アライアンスのコーディネーターを務めるリー・コンラッドは語った。
以下のUNIグローバルユニオン・ウェブサイトも参照:
http://www.uniglobalunion.org/news/ibm-unions-agree-new-global-strategy-fight-job-cuts