インダストリオール、リオ・ティントに事実説明を求めるよう投資家に要請
2014-06-23
インダストリオールは投資家に対し、鉱業・金属大手リオ・ティントに同社の紛争パターンについて事実説明を求めるよう促している。 今週、25人のアナリストと投資家が北米のリオ・ティントを訪れ、同社のプレゼンテーションに出席して鉱山と製錬所をいくつか視察する。
「リオ・ティントは北米と世界中の事業において、一定のパターンで主要な利害関係者と衝突している」とケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は述べた。
インダストリオールは『持続不可能:リオ・ティントに関する醜い真実』を発表、この報告書は、リオ・ティントが自らの主張どおりに持続可能性を確保してはいないことを実証している。報告書は下記サイトで入手可能:
http://www.industriall-union.org/riotinto
「リオ・ティントは、収益を上げる機会へのアクセスを維持するために、持続可能な企業を自称している。同社が自らの主張どおりに持続可能性を確保していないことは、そのアクセスを危険にさらす恐れがあり、投資界にとって重大な問題だ」とウズカンは付け加えた。
この報告書は、労働者に対するリオ・ティントの敵対的な態度が原因で、アナリストと投資家が視察する予定の現場のうち2カ所、すなわちボロンのホウ酸塩鉱山とアルマ製錬所で、長期にわたる労働紛争が発生した経緯を記録している。
報告書は、リオ・ティントがウラン流出、労働者の死亡、環境違反、先住民の権利に対する尊重の欠如(アリゾナのレゾリューション・カッパー事業など)によって、さまざまな利害関係者を離反させていることも記録している。
インダストリオール・グローバルユニオンは、鉱業・エネルギー・製造業部門で140カ国・5,000万人の労働者を代表し、その中には19カ国のリオ・ティント労働者数千人が含まれている。