スペイン組合運動の先駆者、リトが逝去
2014-07-04
インダストリオール・グローバルユニオンは、「リト」の愛称で親しまれたスペイン組合運動の先駆者、マヌエル・フェルナンデス・ロペスの逝去に深い悲しみを覚えている。
リトはインダストリオール加盟組織である労働総同盟金属・建設・関連労組(MCA-UGT)の元書記長で、国際金属労連(IMF)の執行委員も務めた。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は次のように述べている。「リトは組合指導者として例外的に長期にわたって活動した。IMF執行委員会での行動と高く評価された思慮深い介入により、深い国際連帯とラテンアメリカへの特別な愛情を示した。ラテンアメリカ諸国は独裁体制から民主主義へと発展を遂げていたところで、新しい社会の重要な民主的支柱として、強力な労働組合が必要とされていた」
リトはアルセロール・ミッタル(旧エンシデサ)で働き、ベリナ工場(アストゥリアス)のUGTで組織問題担当書記として組合活動を開始した。
UGTヒホンとUGTアストゥリアスの地方レベルでこの責任を引き続き果たし、10年間書記長を務めた。
1988年、UGT金属関連労組の書記長に選出され、1990年、1994年、1996年に再選される。
UGTが建設・林業・関連労組と合併したのちMCA-UGT書記長に就任、2013年にブルゴスで開かれた第26回MCA-UGT大会まで再選され、同大会で会長に選ばれた。
リトはインダストリオール・ヨーロッパの前身である欧州金属労連(EMF)の副会長、統合してインダストリオール・グローバルユニオンになったIMFの副会長も歴任した。
アセラリア、アルセロール、アルセロール・ミッタルの取締役で、アストゥリアス社会主義連盟の執行委員、アストゥリアス担当PSOE地域代表(2期)、PSOE連邦委員も務めた。
リトは2014年6月27日、スペイン・アストゥリアスの故郷オビエードで亡くなった。67歳だった。