グアテマラのテルニウム労組が大勝利を達成
2014-08-28
労働者にとって世界最悪の国の1つとされるグアテマラのテルニウム鉄鋼工場で解雇された組合幹部が、団結権を支持するための2年に及ぶ闘いに大きな勝利を収めた。
労働者の復職と逸失賃金の支払いをテルニウムに命じる判決を受けて、労働組合SITRATERNIUMの解雇された幹部9人が8月22日に工場に入った。裁判所事務官とグアテマラの国連事務所職員も同行した。解雇された労働者のうち2人は、名前の綴りが間違っていたため、まだ復職していない。組合は、この間違いが訂正され、労働者が未払賃金を受け取れるよう確保するため、警戒態勢を解いていない。
労働者たちは権利を擁護するために組合を結成したあと、2012年に不当解雇された。経営側は、会社は労働者に対して何でもやりたいことができる、政府規制など気にしていない、と絶えずうそぶいていた。同社での侵害には、労働者に病気休暇取得権を与えない、週7日労働を強制するといった行為が含まれていた。
組合幹部は過去2年間、権利を守るための闘いにおいて大変な苦難に耐えてきた。インダストリオール加盟組織FESTRASの傘下にあるSITRATERNIUMの組合員は、国内・国際レベルで、テルニウム労組ネットワークの無条件支援とその他多くの組合の連帯によって勇気づけられてきた。
2014年5月に発表されたITUC世界労働権利指数によると、グアテマラは労働者にとって世界最悪の国の1つとされ、この国の労働者は国内法に定める権利を実質的に与えられず、そのために甚だしい不当労働行為にさらされている。数十年に及ぶ弾圧の結果、グアテマラの組合組織率は2%に満たない。
ラテンアメリカの主要製鉄会社であるテルニウムは、アルゼンチン、メキシコ、グアテマラ、コロンビア、アメリカに生産拠点があり、鉄鋼製品と付加価値製品を製造している。