ロシアの金属労働者が組合つぶしに直面
2014-11-13
ロシア系パイプライン部品メーカーのOAOターボデタルは、チェリャビンスクの生産工場で賃金・労働条件の改善をめぐって交渉しようとしている組合活動家を排除している。
インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織の鉱山・冶金労組に加入しているターボデタル労働者は、同工場における組合つぶしをやめさせるために、11月22日にチェリャビンスク市で抗議行動を計画している。
同労組は1年以上前から、複数の職務に就く低賃金労働者の問題や生活費の上昇をめぐって、ターボデタル経営陣との交渉を試みてきた。実りのない協議に疲れた労働者たちは、10月17日に総会を招集し、複数職務への従事に対する報酬とインフレをカバーするための賃上げを要求した。
その結果、工場経営陣は組合つぶしに乗り出した。組合委員会によると、工場監督者たちは、労働者に組合脱退を強要する方法について指示を受けている。監督者やチームリーダー自身も、労働者を説得して組合を辞めさせることができなければ、ボーナスを削減あるいは停止すると脅されている。
この工場には2,000人を超える労働者がおり、かつては約1,100人が組合に加入していた。組合つぶしの結果、約200人の労働者が組合を辞めた。
同時に、会社側は従業員10人を職場から締め出し、工場への立ち入りを認めず、それによって組合活動に参加できないようにしている。10人全員が総会で組合要求への支持を表明していた。
鉱山・冶金労組は、すべての労働組合員と組織に対し、会社による干渉を受けながら組合の独立性を求めて闘っているターボデタル労働者を支援するよう訴えている。
(写真キャプション)
組合つぶしで非難されているロシア系パイプライン部品メーカーのOAOターボデタル