広報ニュース

第34号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年3月)

伊テナリス・ダルミネの金属労働者、余剰人員解雇に反対して結集

2015-03-12

 伊テナリス・グループのダルミネ工場で働く労働者全員が称賛すべき形で連帯を表明、3月10日に一日

ストを実施して3つの工場入り口前で集会を開き、会社側が発表した406人の余剰人員解雇に抗議した。

  ストは午前6時に始まって終日続いた。このストはインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のFIM-CISL、FIOM-CGILおよび UILM-UILが組織した。行動の目的は、会社側が406人(見習工120人を含む)の労働契約を延長せず、雇用を削減するという2月25日発表の計画 に反対することだった。この工場は現在、約1,850人の労働者を雇用している。

  「テナリスの労働者全員が、ストの理由を理解し共有した」とユージニオ・ボレラFIOM-CGIL地方書記長は話す。「私たちとしては、すべての未解決問 題に関して交渉を開始できればと考えている。見習工の確認を皮切りに、この状況が続くようなら、連帯契約の利用に関する提案を踏まえて生産上の困難につい ても協議したい」

  余剰人員解雇は、労働者とその家族だけでなく地域社会にとっても、極めて重い社会的費用になる。組合によると、同社が挙げる解雇の理由、特に石油価格の下 落と石油産業用パイプの需要減少は、イタリアや世界各地でテナリス・グループの生産能力を削減する正当な理由にならない。

  会社側に対する組合の代案は、1984年にイタリアで法的に導入された連帯契約の利用である。それ以来、連帯契約は雇用水準を維持しつつ労働時間を短縮することにより、経済危機に負けず雇用を維持するために不可欠な手段となっている。

  「私たちは動員によって、会社側が見習工に関する姿勢を変え、直ちに交渉を開始するよう求めている」とFIM-CISLベルガモのエマニュエーレ・ファン ティニは言う。「さもなければ、争議は拡大の一途をたどるだろう。余剰人員解雇を撤回させたら、この危機を引き起こした要素についての議論を求める。厳し い状況にあることは分かっているが、どうやって原状に取り組むかを決めるプロセスに関与したい」

  コスタ・ボルピーノ、アルコレ(モンツァ・エ・ブリアンツァ県)、ピオンビノ(リボルノ県)にある他のグループ傘下工場の労働者たちも、ダルミネの同僚の 未来と自分自身に対する潜在的影響を懸念して行動に参加した。コスタ・ボルピーノでは、交代勤務が終わるたびに2時間のストが実施された。

  「テナリス首脳部との対話を再開できたのは非常に重要な一歩だった」とUILMベルガモのエミリオ・ロリウスは述べた。「労働者は共同でシグナルを送っ た。今、まずは基本的な前提条件から、未来についてじっくり議論する必要がある。見習工は会社の相続財産であり、保護しなければならない」

   組合によると、経営側は動員の規模に驚いている。組合側は、雇用の構造的削減なしで注文や生産活動の落ち込みに取り組む方法をめぐる議論に招待されることを期待している。議論が始まらなければ、さらに動員が続くだろう。

 

« 前のニュース  次のニュース »