インダストリオール、ロールスロイスに韓国の労働組合員の復職を要求
2015-03-26
インダストリオール・グローバルユニオンは、釜山市労働委員会が解雇を違法と裁定したことを受けて、解雇された労働組合員12人を直ちに復職させるよう同市のロールスロイス・マリン・コリアに要求した。
釜山国家労使関係委員会は2015年1月7日、船舶用ウインチを製造するロールスロイス・マリン・コリアが2014年10月に組合員を違法に解雇したとの裁定を下した。
同社は、「経営上の緊急性」のため、韓国金属労組連盟(FKMTU)を通してインダストリオールに加入している労働者を解雇したと述べている。
同委員会の裁定によると、ロールスロイス・マリンは、経営上の理由による解雇を制限している韓国の労働基準法に違反した。したがって同社は、判決書発行後30日以内に、解雇された労働者全員を復職させなければならない。
しかし、同社は労働者を復職させておらず、中央国家労使関係委員会に再審を請求した。
「会社側が過失を認め、解雇された労働者に謝罪するまで、私たちはあきらめない」と組合指導者のジェ・ハヨンは言う。「無力な労働者のために勝利を収めたい」
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は、ロールスロイスへの書簡で次のように述べた。
「解雇された労働者を直ちに復職させ、労働者と組合に対する嫌がらせをやめるよう強く要求します。さらに、ロールスロイス・マリン・コリア経営陣に対し、組合との交渉の場に戻って、この紛争の公正かつ公平な解決を達成するとともに、建設的な労使関係を構築することも要求します」
釜山市のロールスロイス・マリン・コリアは、イギリスに本社を置く世界的に有名なエンジニアリング会社、ロールスロイスの関連会社である。
この韓国企業は2000年に設立され、2014年の総売上高は3,600万米ドルだった。