オンタリオ州政府、クラウン・ホールディングスでの18カ月に及ぶストの調査を開始
2015-03-17
インダストリオール・グローバルユニオンは北米の加盟組織、全米鉄鋼労組(USW)とともに、トロントのクラウン・ホールディングスで賃金・労働条件をめぐり18カ月にわたって行われたストについて、オンタリオ州政府が調査を開始するという決定を歓迎した。
めったに利用されることのない産業調査委員会が、米国系多国籍企業のクラウン・ホールディングスが2013年9月に引き起こした労働争議を調査する。
同社は2012年、利益がほぼ倍増するという信じられないほど好調な業績を上げていながら、労働者に賃金と給付に関してさらなる譲歩を求めた。使用者側の非協力的態度を受けて、労働者はストに入るしかなかった。
クラウンは過去18カ月間、USW第9176支部との交渉によって争議を公正な形で解決することを一貫して拒否してきた。それどころか代替労働者を採用し、争議を長引かせて組合をつぶし、ストを抑えようとしている。
インダストリオール加盟組合ユニフォーをはじめとする同盟組織は、USWとともにオンタリオ州政府に対し、クラウンに交渉による公正な解決を強制することによって、労働争議の終結を支援するよう要求している。
USWオンタリオ州責任者のマーティー・ウォーレンは言う。
「クラウンのスト参加者の大部分は長期勤続従業員で、クラウンを今日の収益性の高い巨大企業に築き上げるために勤労生活を捧げてきた。この18カ月のストは、組合員に無数の財政的・個人的悲劇をもたらしている。産業調査の発表によって、クラウンが献身的な従業員への公正な対応を拒否し続けるという、この長く悲惨な状況に終止符を打たなければならない」
インダストリオールのブライアン・コーラー安全衛生・持続可能性担当部長は、政府による調査の発表を受けて、クラウンのピケ参加者に連帯の挨拶を伝えた。
「この闘いにはトロントでのピケラインにとどまらない重要性がある。他の北米の使用者も注視しており、もしクラウンが成功すれば米大陸全域で同様の争議が一斉に起こるだろう。クラウンの恥ずべき行動に対する私たちの共同対応は、グローバルな連帯だ!」