ルノー従業員代表委員会が本格的にグローバル化
2015-04-29
インダストリオール・グローバルユニオンは、ヨーロッパ域外の労働者代表によるルノー・グループ従業員代表委員会への参加を促進し、すべての従業員の地位を一本化する修正に署名した。
この修正には、ヨーロッパの主要なルノー施設の組合代表、インダストリオール・グローバルユニオンおよびルノー経営陣が署名した。これはグローバル・レベルで社会的対話を強化し、グループ内部で労働者代表の役割を強化するために数年前に開始されたプロセスの一部である。
協約はグループ従業員代表委員会の会合のさまざまな構成を定めている。世界従業員代表委員会は年1回開催し、グループの状況と戦略課題や将来の展望について、経営陣と交流することを目指す。40人の正委員で構成され、うち9人が欧州経済地域外部の出身者である。今年初めてインドが加わる。同社が2工場で6,000人超の労働者を雇用しているモロッコからは、2人の代表が参加する。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は言う。
「世界従業員代表委員会の設置は、インダストリオール・グローバルユニオンの重要な優先課題の1つであり、アクション・プランの一部だ。この委員会はいくつかの自動車会社にすでに存在する。世界中で社会的対話を強化するために一歩先まで踏み込むというルノーの約束を歓迎する」
この修正はILO第135号条約に沿って、委員会のメンバーが企業の労働者代表に提供される保護を受ける旨規定している。
世界従業員代表委員会は、インダストリオールが2013年7月にルノー経営陣と締結したグローバル枠組み協定を監視・追跡するための機関でもあり、他のグローバル協定への道を開く。