IGメタルでは毎日が女性デー
2015-04-28
「毎日が女性デー」は、「ベストを望むなら女性が必要」と並んで、4月21日にドイツのビリンゲンで閉会した第20回IGメタル女性会議のスローガンだった。約200人の女性が集まり、特に年内に開かれるIGメタル(ドイツ金属労組)大会の動議について討議した。
この女性会議では重要な出来事がたくさんあった。その1つは、ドイツ社会民主党から2回にわたって連邦大統領選に立候補したゲジーネ・シュバンによる演説である。彼女は人間関係におけるパートナーシップの原則を主張したが、そのためには女性が経済的に自立する必要がある。しかし、経済的自立はミニ雇用では達成されない。シュバンはIGメタルを「明白な女性の組合」であると称賛した。
この会議では、同一賃金、新しい産業構造、健康、労働時間モデル、ワーク・ライフ・バランス、女性のための割り当て、柔軟な労働時間、地方女性委員会に関するワークショップが開かれた。
柔軟性(私たちが求めている種類のものである限り望ましい)、人口動態の変化、固定観念の排除など、その他の問題に関する動議もあった。
1つの主要な関心事は活動の今後である。現在の技術動向が続けば、生産性が上昇して必要な労働者数が減る可能性がある。週30時間労働に向けて新しい労働時間イニシアティブを開始する必要がある。この労働時間短縮によってワーク・ライフ・バランスを実現しやすくなり、有給の仕事を男女間でよりよく分けられるようになる。時短はジェンダー解放に向けた大きな一歩になる。
仕事の世界の傾向を考えれば、生産でも事務でも雇用喪失が増えると予想されるため、女性は雇用において損失を被ることになる。現在女性労働者数が少ない高技能分野で雇用が創出されそうである。今後、資格認定とキャリア開発が極めて重要になるだろう。だから、労働者、特に女性の生活を保証するために措置を講じることが不可欠である。
もう1つのハイライトは、シー・ボスという組織のマリオン・クナスが「ゲームズ・ウィズ・パワー」をプレーし、男性が権限を得るためにできることなら何でも、女性はもっとうまくやれることを示したことだ。
IGメタルは変化しており、男性中心の組合から脱却しようとしている。女性が指導的地位に就くよう奨励しなければならない。女性は、男性を味方に引き入れ、男性と協力して職場や社会の現状を変えていくための戦略を策定しなければならない。