イギリスでクラウン・キャンペーンが継続
2015-04-16
さまざまな国々のクラウン・パッケージング工場で重大な労働問題に取り組んでいる長年のキャンペーンの一環として、ユナイトと全米鉄鋼労組(USW)加盟組合は今週、サウサンプトンとロンドンでカーニバル・クルーズ社に対する抗議行動を組織した。
4月15日の抗議のターゲットは、クラウン・ホールディングス取締役であるカーニバルCEOのアーノルド・ドナルドである。
カーニバルの本社があるサウサンプトンと、同社の株主総会が開かれていたロンドンで行動が実施された。
2013年、USWを通じてインダストリオール・グローバルユニオンに加盟しているトロントのクラウン・パッケージ製
造施設の労働者は、労働条件と給付をめぐってスト実施を余儀なくされた。
スト中のカナダUSWのクラウン労働者と英国ユナイトの組合員は救命胴衣を着て、サウサンプトン事務所の外で、「アーノルド・ドナルドはなぜ労働者を見捨てようとしているのか?」と書かれた巨大な横断幕を掲げた。
デモ参加者は、ロンドンのカーニバル年次株主総会に向かう株主約200人に、ストに関する情報を記載したリーフレットも配布した。
ドナルドは、トロントのストに関してクラウンの立場を変えるうえで自分は何の役割を果たすこともできないと主張し、年次株主総会で多くの厳しい質問をぶつけられた。
ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長はカーニバル年次株主総会でドナルドに話しかけ、賃金・給付の大幅削減を求めるクラウンの要求は、同社の組合つぶしの画策と並んで、カーニバル自身の事業計画を損なっていると指摘した。
「カーニバルは、労働協約に定める十分な賃金、年金、有給休暇に依存している」とウズカンは述べ、クラウンがトルコ、コロンビア、モロッコ、ガーナでも組合つぶしに関与している実例を挙げた。