インダストリオール代議員、ラテンアメリカ・カリブ海の行動と戦略に合意
2015-04-14
4月9日にメキシコで第2回インダストリオール・グローバルユニオン・ラテンアメリカ・カリブ海地域会議が開催され、14カ国から80人を超える代議員が参加した。参加者は、目標の達成に向けて今後数カ月間の一連の行動と戦略に合意した。
4月8~9日にメキシコシティーで全国鉱山労組が主催した会議において議論の焦点となったのは、地域の国々の政治・経済情勢、インダストリオール・グローバルユニオンの地域行動計画の実施、2016年の次期インダストリオール世界大会に向けた準備である。
代議員はインダストリオール地域行動計画に関して、環境要因と気候変動を考慮しながら、労働権の擁護、グローバル資本への対抗、不安定雇用との闘い(http://www.industriall-union.org/workers-mobilize-to-put-a-stop-to-precarious-work)、持続可能な産業関連雇用の促進に取り組むうえでの労働組合の力の重要性を討議した。
地域会議の前日には、女性・若年労働者会合の代議員が、経験を共有して行動を計画した(http://www.industriall-union.org/women-show-the-way-in-mexico)。これらの会合は代議員に、地域・世界レベルで女性・若年労働者の参画を奨励し促進する案を練り上げる機会を提供した。
メキシコが開催地に選ばれたのは、結社の自由と団体交渉権が存在しないこの国において、独立組合との連帯を示すためである。
代議員はメキシコ政府に対し、ナポレオン・ゴメス・ウルティアの帰国の権利を保障するよう要求した(http://www.industriall-union.org/mexican-appeals-court-cancels-last-charges-against-napoleon-gomez)。この鉱山労組書記長は、亡命先のカナダからスカイプを利用して会議で発言した。代議員は、ナポレオン・ゴメス・ウルティアが帰国して本人自ら同労組を主導できるようになるまで、闘いをやめないことを確認した。
またメキシコ政府に対し、係争中の労働組合争議を終わらせ、労働者が使用者と政府の思うままになっている有害な慣行に対して措置を講じることも要求した(http://www.industriall-union.org/ctm-goons-viciously-assault-mexican-miners-organizer)。保護協約の利用についても討議した。この協約によって、腐敗した労働組合とその指導者が公認され、企業は選挙を利用して団体交渉を妨げている。
代議員は、バハ・カリフォルニア州サンキンチン地域における日雇い労働者の闘いとの連帯を表明した。アヨツィナパから参加した同僚が感情に訴えるスピーチを行い、この町の教員養成所で発生した学生の強制的失踪事件に触れ、学生および家族との連帯を表明した。そのほかに、コロンビアにおける反組合的な解雇と迫害の拒否に関する決議も採択された。