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第36号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年5月)

英国コネで2週間のスト迫る

2015-05-26

 イギリスのインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織ユナイト・ザ・ユニオンはフィンランド系リフト会社コネの経営陣に対し、5月27日から2週間のストが予定されている中で、従業員の車両追跡装置をめぐる争議への介入を求めている。

  VAMSと呼ばれるこの追跡システムは、仕事量の測定に利用されている。ユナイトによると、VAMSは信頼性が低いため、タイムカードや現場到着・出発時刻の確認に利用すべきではない。例えば、あるドライバーは給油せずに1日1,000マイル走ったとされた。

  イギリスで10時間に及ぶ協議が決裂したあと、ユナイトは現在、フィンランド本社経営陣に訴えている。5月27日から6月9日まで、300人のエンジニアリング・サービス労働者がストに入る予定である。この行動は、3月27日から実施されている超過労働・夜間労働・待機労働の禁止と並行して実施される。

  ユナイト全国役員のリンダ・マカロックはこう述べた。

「ユナイトは、このフィンランド系企業の経営陣に介入を要求している。組合員は、自分たちがこのような扱いを受けていること、VAMSに関する当然の懸念が無視されていることに激怒しており、イギリスの経営陣を信頼していない」

 「社用や私用での運転についてVAMSが記録した走行距離は正確ではなく、多めに記録していることを示す証拠がある。これによって、従業員は私用による走行距離を間違って査定されることになり、賃金から間違って控除されたり、最終的に懲罰を受けたりするかもしれない」

 ユナイトはVAMS問題を解決するために新しい枠組み文書を要求しているが、経営側は現在のところ拒否している。携帯用デバイスの枠組み協約はすでに締結されており、ユナイトはVAMSについても同様の協約を模索している。

  インダストリオール・リフト/エスカレーター部門は2014年11月、ウィーン宣言と呼ばれる監視システム廃止の要求を採択した。

  マティアス・ハートウィッチ・インダストリオール機械エンジニアリング担当部長は、この種の圧力を従業員に加えることは容認できないと次のように語った。

「リフト/エスカレーター・ネットワークは昨年11月、コネをはじめとする4大メーカーに対し、この種の追跡システムを利用しないよう伝えた。コネは信頼できない追跡システムを利用するのではなく、社員に適切な安全衛生手段と訓練を提供すべきだ」

 フィンランド系リフト会社コネの主な現場は、サリー州チャートシー、ゲイツヘッド、グラスゴー、ヨークシャー州キースリー、ウォーリントンにある。

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